国内石油製品:現物高背景にマージン改善続く-末端ガソリンも値上げ

海外原油相場が一服するなか、ガソリンなど 国内石油製品価格は堅調を維持。業者間現物ガソリン価格が湾岸戦争以来の高値 を付けているほか、末端ガソリン市況も販売激戦区で大幅に上昇している。この ため製油所のマージンも改善傾向が続いており、このまま製品価格に原油コスト を転嫁できれば、石油会社の収益にとってもプラス要因となりそうだ。

7日の京浜地区のガソリン現物価格は、前週末比変わらずの1キロリットル 当たり4万6200円。ガソリン税(5万3800円)を加えると10万円となり、91 年3月以来の水準に達した。

一方、ブルームバーグ・ニュースが店頭価格を調査したところ、先週末5日 時点の首都圏西部のガソリンスタンドでは、前週比4-6円高の1リットル=110 円前後のレギュラーガソリン価格が目立った。9日発表される石油情報センター のガソリン価格も、大幅に上昇するとみられる。

UBS株式調査部の伊藤敏憲シニアアナリストは、マージンが回復傾向とな っていることについて、夏場のガソリン需要期を控えているうえに、灯油も冬場 に向けて在庫積み増し時期を迎えることなどを挙げ、「少なくとも今月いっぱい は大丈夫」とみている。

伊藤アナリストは、昨年は冷夏が響き、マージンは5-8月にかけて低迷し たとしながらも、今年は様相が異なると指摘。原油コストの転嫁はまだ十分では ないものの、このまま6月以降も転嫁が進めば7-9月期についても期待が持て るとしており、石油会社にとって「環境は良くなりつつある」との認識をあらた めて示した。

レギュラーは軒並み6円高-激戦区の246号沿い

環状8号線の東名高速入り口付近、および瀬田から246号線を経て、厚木イ ンターチェンジと国道129号線に至る販売激戦地域では、5月30日時点と比べる とおおむね6円の値上がり。レギュラー価格は109-112円、ハイオクは120- 124円。246号-129号線沿いの28店舗のうち、レギュラーが109円以下だった のは2店舗だけだった。

厚木インター近くの出光興産系列のスタンドでは、レギュラーが109円、ハ イオクは122円。6月1日に6円値上げした後、レギュラーは1円引き下げた。

一方、国道254号線と環状8号線が交差する埼玉県和光市周辺では、5月30 日時点と比べると4円前後の値上げ。レギュラーガソリンの店頭表示価格は109 -110円、ハイオクガソリンは120-122円。

ブルームバーグ・データによると、7石油製品価格(京浜地区のリム価格 など)とドバイ原油価格から算出した製油所マージンの概算値は、7日時点で 原油1キロリットル当たり8290円。4月初めの高値(7037円)を上回り、3月 以来の水準となっている。このマージンには、石油石炭税など2税金(2255円 円)が含まれている。

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