新日石:中国石油と受託精製契約を7月に締結へ-日量2万バレル(2)

国内石油最大手の新日本石油は8日、製油所 稼働率を引き上げる対策の1つとして、中国大手の中国石油(ペトロチャイナ) との間で受託精製契約を交渉していると発表した。契約成立は7月上旬の見込み で、取引規模は新日石グループ製油所能力の1.6%に相当する日量2万バレルと している。

中国では需要拡大に生産が追い付かないとされる一方、国内の製油所能力は 過剰が指摘されており、日中双方の利害が一致した格好となった。

ただ国内全体の製油所能力は日量約480万バレルとなっており、国内石油市 場の需給関係への影響は少ないとみられている。UBS株式調査部の伊藤敏憲シ ニアアナリストは、ガソリン需要期を控えて国内石油会社の収益環境は改善しつ つあるとしながらも、今回の新日石の提携については「受託精製はもともと収益 率が低い。固定費の一部を回収できる程度で、収益への影響は少ない」と指摘。 国内石油市場の需給に対しても影響は限られるとの認識を示した。

新日石と中国石油との受託精製契約については8日付の日経新聞朝刊が先に 報じている。

新日石の株価は前日比31円(4.9%)高の666円(午後1時56分現在)。

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