AOCが大幅上昇、イラク石油事業に進出報道と原油上昇-上昇率2位

AOCホールディングスの株価が前日比93円 (14%)高の764円と大幅上昇。傘下のアラビア石油がイラク南部の石油事業に、現地 企業と共同で乗り出す方針を固めた、などと一部で報じられたことを好感している。材 料の出た個別銘柄を物色する相場の流れに乗り、上昇率は東証1部2位。

大和証券・投資情報室の多田羅信次長は、政情不安の続くイラクでの事業展開は先 行き不透明感があるものの、AOCは新たな収益源が必要としたうえで、「サウジでの (石油)権益を失ったが、AOCの場合は原油価格の上昇がストーレートに株価に影響 しやすい」とも指摘。今回のイラクへの事業進出報道と前日の原油価格上昇との2つの好 材料が重なり、株価上昇に弾みをつけているとの見方を示した。

2日付の読売新聞によると、アラ石はペルシャ湾に面した石油積み出し港の石油関 連施設の整備や、南部の老朽化した油田の改修を行う。イラクの国営南部石油会社の総 裁が7月下旬に来日して具体的な内容を詰め、共同事業について基本合意する予定とい う。湾岸戦争後、日本の石油会社がイラクでの石油事業に本格進出する方針を決めたの は初めて。ただ、イラクでは治安の悪化が続き、アラビア石油の進出もイラクの治安安 定が前提となるため、事業開始の時期などは不透明としている。

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