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ソフバンク格付け見通しが正反対:ムーディーズ上げ、S&P下げ(2)

米系格付け会社のムーディーズは28日、日 本テレコム買収の発表を受け、ソフトバンクの無担保長期債務格付け「B1」を 引き上げる方向で見直すと発表した。一方、同じ米系格付け会社、スタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)は、長期格付け「BB-」を引き下げの方向で 見直しており、見方が分かれた格好だ。

ムーディーズは、引き上げの方向で見直す理由として、NTT、KDDIに 次ぐ国内第3位の固定通信事業者である日本テレコムの買収により、ソフトバン ク・グループが総合的な通信サービスを提供することが可能になると指摘、買収 の事業上のメリットや全般的なブロードバンド事業戦略を評価した。ただ、今後、 買収に伴う統合上の課題、ソフトバンクの財務の柔軟性や資本構造に与える影響 も検討する、としている。

ソフトバンクは27日、米投資会社リップルウッド・ホールディングス傘下 で、日本テレコムを約3400億円で買収すると発表した。同社は11月にも、日本 テレコムの普通株式を1433億円、優先株を325億円で取得する予定。普通株は 現金で買い取る方針。また、日本テレコムの純有利子負債1640億円も引き継ぐ。

S&Pは財務悪化を懸念

これに対し、S&Pは引き下げ方向で見直す理由として、今回の買収により 財務内容の悪化が懸念されると指摘している。買収費用の一部として現金が支払 われることや、買収効果を実現させるために追加的な財務負担が発生する可能性 があることから、ソフトバンクのぜい弱なキャッシュフロー創出力が、さらに弱 まるとの懸念を示す。格下げとなる場合は、1段階下の「B+」となる可能性が 高いと言う。

また、日本テレコムの有利子負債が連結化されることから、ソフトバンクの 資本総額に対する純有利子負債比率は2004年3月末の約30%から大幅に悪化す るおそれがあるという。

ソフトバンクの現在の格付け「BB-」は、12段階ある「投機的等級」の うち3番目に高い格付け。

ソフトバンクの株価は前日比90円(2.2%)高の4250円(午後1時15分現 在)。

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