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新日石:6月の原油処理は前年比6%減-ガソリン生産13%増(2)

新日本石油の津田直和常務は27日、6月の 同社の原油処理量を前年同月比6%減の350万キロリットルとする方針を明ら かにした。グループ4製油所が定期修理を行うことから、6月の石油製品生産 はC重油中心に大幅減少するものの、原料輸入などによってガソリン生産は同 13%増やす計画。

都内で会見した津田常務は、現在の国内製品のスポット市場について「需給 は非常に厳しい」と指摘。海外の灯油や軽油価格は国内よりも割高なことから、 輸出すると利益が出る状態としながらも、現物がスポット市場に出ていないと いう。新日本石油としても「輸出で利益が出る機会があったとしても、現物の 余裕がないというのが実態」としている。

同社は現在の市場環境を踏まえ、6月にジェット・ケロシン10万キロリッ トルを米国に輸出する一方、ガソリン原料4万キロリットルをシンガポールか ら輸入する計画だ。5月の市中購入は製品11万キロリットル、6月の輸出計画 (計11万)と輸入(計5万)は前月と同水準。

ジェット燃料の内外価格差は縮小

ブルームバーグ・データによる単純換算では、アジア市場のジェット・ケ ロシン価格(日本向け運賃・保険込み)は、約5週間ぶりに国内灯油の業者間 価格(京浜地区のリム価格)を下回った。17日にはアジア価格が京浜価格を5799 円も上回っていたが、26日にはマイナス514円となっている。ただ国内価格に は、原油輸入時の税金分などが含まれている。

石油連盟の国内需給統計によると、5月のこれまでの燃料油輸出は、ジェ ット・ケロシンと高硫黄C重油中心に合計71万7500キロリットル。昨年5月 の燃料油輸出は108.3万キロリットルだった。

新日本石油の株価は前日比12円(1.9%)安の629円(午後零時57分現在)。

○生産見通し  5月見通し     前年同月比    6月計画
ガソリン   94万キロリットル(3万減少)  100万(12万増加)  
中間留分  202万キロリットル(2万減少)  163万(8万増加) 
C重油    88万キロリットル(13万減少)   39万(49万減少)
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