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ボーダフォンHD:前期純損失は1000億円-今期1100億円黒字(3)

英ボーダフォン傘下のボーダフォンホール ディングスは25日、2004年3月期の連結純損益が1000億円の赤字になったと 発表した。固定電話部門の日本テレコムを米投資会社リップルウッド・ホールデ ィングスに売却したことに伴う売却損を特別損失に計上したことが影響した。

売上高は、03年11月に日本テレコムを売却し、連結対象から外したため、 前期比7.9%減の1兆6557億円となった。しかしこの中で、事業別でみると、 移動体通信事業の売上高は、携帯電話の契約数の増加から1兆5088億円、前期 比3.3%増と伸びた。

ただARPU(加入者1人当たり月間平均収入)は6730円で前期比7.3%減 少した。これは、新料金プランや高ARPU顧客の解約が影響したため。ARP Uに占める非音声通信サービスの割合は、前期比1.7ポイント上昇し22%にな った。

営業利益は同33%減の1850億円、経常利益は同33%減の1812億円だった。 減収のほか、端末評価損、減価償却費などが増加したことが響いた。ただ、顧客 獲得費用は、販売手数料の削減やプリペイドサービスの販売比率の増加などで前 年平均の3万7600円から3万2500円に低下した。

同日都内で記者会見したダリル・E・グリーン社長は、「3Gへの移行が、 我々が予想していたより早く、当社は機種の投入が遅れた」と分析したうえで、 「サービスのよさを理解してもらうことでこの遅れは取り返せる。まず、今期中 に3Gの加入者数は100万人を上回ることが目標」と語った。

今期、移動体通信事業の売上高は増加へ

2005年3月期の連結業績予想は、固定通信事業売却に伴う影響が消滅し、 純損益は1100億円の黒字となる見通し。一方で、3G移行費用の増加や、3G の本格稼働によるネットワーク運用関連費用の増加で、経常利益は前期比30% 減の1270億円を見込む。

売上高は同7.5%減の1兆5310億円の見通し。04年3月期連結決算で、傘 下にあった日本テレコムの上期の業績が含まれているのに対し、日本テレコムの 売却によって05年3月期では、売上高が大幅に減少するため。日本テレコムな どの固定通信事業を除外した移動体通信事業で比較した場合は、売上高は前期よ りやや増加する見通しとしている。

ボーダフォンはまた、全社員(約3400人)を対象に希望退職者を募集する と発表した。組織の効率化のため。募集期間は6月28日から7月2日で、退職 日は7月31日。通常の退職金に特別割増金を加算する。募集人員は、約600人 を想定している。

ボーダフォンの株価終値は前日比3000円(1.2%)高の24万4000円。

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