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三菱自が小幅安で推移:1株100円で増資、希薄化懸念も「様子見姿勢」

三菱自動車工業の株価が小幅安。同社が21 日発表した再建計画で示された総額4500億円の資本増強で、企業再生ファンド のフェニックス・キャピタルが普通株で割当増資する最大1000億円の発行条件 が1株約100円と時価を大きく下回ったことなどが嫌気されているもようだ。

ただ、株価は当初、大幅に下がるとの観測が多く聞かれたが、小幅な動きに とどまっている。株価は前週末比0.4%安で寄り付き、その後も最大で同2%下 げる程度。午前10時39分現在、前週末比4円(1.7%)安の236円となってい る。

大和総研の持丸強志アナリストは「フェニックスの1株100円という金額が 今後さまざまな意味で、株価の重石になる可能性は高い」と指摘。そのうえで、 この日の株価の動きについては「いい意味でも悪い意味でも材料出尽くし感があ るようだ。発表内容は報道ベースにほぼ沿ったもので、すでに織り込み済み。三 菱グループによる支援内容が出揃ったことで安心感もあるのではないか。当面は 再建計画の進ちょく状況を静観することになり、様子見姿勢が続くだろう」との 見方を示した。

資本増強では、フェニックスのほか、三菱グループ各社が計1400億円の増 資を優先株で引き受ける。また、東京三菱銀行と三菱信託銀行による計1300億 円の債務株式化(優先株)を実施。JPモルガン証券が優先株として1000億円、 提携先の台湾自動車大手、中華汽車も100億円を引き受けることが決まった。

フェニックスに割り当てる普通株1株100円という評価に加え、三菱グルー プやJPモルガン証券に発行する優先株にも普通株への強制転換権がついており、 需給悪化と株式価値の希薄化を懸念する声も強い。また、2007年3月期までに 連結営業利益1200億円を掲げるが、収益貢献要因の8割近くが販売増加を前提 としており、“読みの甘さ”を指摘する声も多く出ている。

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