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新日石:今期連結純利益は760億円へ-ハイオク拡販、在庫改善(2)

国内石油最大手、新日本石油が20日発表し た2005年3月期の連結純利益見通しは760億円だった。物流費用の削減をはじ めとした合理化、高採算石油製品の拡販に加え、石油在庫の評価損が急減するこ とで利益が押し上げられる。

また、04年3月期は1335億円の最終赤字だった。実質原油価格が下落した ことによって在庫評価損が発生したうえに、固定資産の減損処理を実施したこと が響いた。

05年3月期の連結売上高は前期比2.1%減の4兆1900億円、営業利益は

2.2倍の1220億円、経常利益は2.2倍の1250億円。物流費用の削減や製油所の 操業率改善などで370億円、大阪製油所などが操業再開したことで100億円のプ ラス効果を見込む。さらに原油価格は高値水準で安定しているとみており、在庫 評価損が大幅に縮小することも、利益を押し上げる。

部門別では石油部門が大幅に改善するほか、化学部門も好調を持続する。た だ石油開発事業は円高が響き、小幅減益を見込む。同社の03年度の石油・ガス 生産量(原油換算)は前年度32%増の日量6万6000バレル、04年度予想は同 11万6000バレル。

今期もマージン改善見込む

この日東証で記者会見した西尾進路副社長は、石油部門における今期の販売 数量・マージンは60億円の増益(経常利益ベース)を見込んでいることを明ら かにした。電力向け重油販売が落ちる一方で「今年はハイオクガソリンの増販を 計画しており、製品構成が大幅に良化する」(西尾副社長)うえに、化学品が好 調を持続することも貢献するという。03年度のマージンについても、合理化効 果などによってマージン改善効果は204億円になったという。

もっとも足元の状況については、石油製品価格は全体として堅調ながらも、 原油価格が急騰した結果、「販売価格に十分転嫁するまでには至っていない。 (短期的には)厳しい状況」(同)であることを認めた。

同社の計算によると、在庫評価の影響を除いた03年度の連結経常利益は 前期比90%増の813億円。今期予想は1300億円。西尾副社長は、経営指標とし て、在庫評価控除後の数値を重視していることを強調。在庫影響を除いた数値が 目標値をクリアーできれば「中計計画を達成したと理解している」との考えを示 した。

04年3月期の連結売上高は前期比2.2%増の4兆2797億円、経常利益は

37.1%減の571億円。

新日本石油の株価終値は前日比5円(0.9%)安の579円。

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