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コスモ石油:今期純利益は83%増-市況悪化を合理化でカバー

コスモ石油が18日発表した2005年3月期 連結業績予想の純利益は前期比83%増の150億円を見込む。原油高騰を受けて マージン(製品価格と原油コストの差)が悪化するものの、供給・販売部門を中 心とした合理化や子会社のアブダビ石油の収益増加、在庫評価損の解消効果でカ バーする。

2004年3月期の連結純利益は前期比2.3倍の82億円。電力向けC重油需要 が上期中心に増加したほか、合理化効果などが寄与した。

今期の連結売上高見通しは前期比横ばいの1兆9100億円、営業利益は同 55%増の390億円。経常利益は74%増の340億円。マージンが悪化するものの、 合理化やアブダビ石油の収益増加などでカバーする。

今期の販売量は、ガソリンが前年並み、灯油は1.6%増、軽油は3.3%減、 C重油は20.3%減を見込む。東京電力向けの需要減少に伴い、電力用C重油は

53.6%減に落ち込むとみている。

今期はマージン悪化を前提-軽油輸出を計画

04年3月期の単体経常利益は71億円で、従来予想(100億円)には達しな かった。市況改善効果として当初は208億円を見込んでいたものの、冬場の需要 期前半に暖冬に見舞われたことが響き、プラス効果は147億円にとどまった。

今期についても原油高騰に製品市況が追い付いていないことから、石油製品 のマージン悪化額として119億円(単体経常利益ベース)を見込む。東証で記者 会見した森川桂造常務は、ガソリンの需給は引き締まっているとしながらも、 「海外製品に比べて国内業者間価格のスピードは遅れている」として、市況回復 に注力していることを明らかにした。その一環として、軽油中心に石油製品40 万キロリットルの輸出を計画しているという。

04年3月期の連結売上高は前期比0.7%増の1兆9163億円、営業利益は同

4.5%増の252億円。供給・販売部門中心とした合理化、製品市況の改善が寄与 した一方、在庫評価に伴う影響は単体ベースで268億円の減益要因となった。石 油開発会社アブダビ石油の収益が貢献したほか、投資有価証券評価損が大幅縮小 したことも、純利益の増加につながった。

コスモ石油の株価終値は前日比7円(2.9%)高の252円。

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