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出光興産:出光石化を8月に吸収合併-燃料油と石油化学の競争力強化

出光興産は17日、完全子会社の出光石油化 学を8月1日付で吸収合併すると発表した。アジアや中東地区との国際競争を踏 まえ、合併を通じて燃料油や石油化学の生産合理化、コンビナートの競争力強化 を図る。合併による出光興産の連結業績、資本金への影響はない。

都内で記者会見した出光興産の天坊昭彦社長によると、2社の合併による効 果は年間70億円程度。製品化できない余剰石油留分などの活用で45億円、組織 簡素化で15億円、現預金圧縮で10億円を見込む。

天坊社長は、合併に至った背景について、燃料油事業では需要が長期的に減 少するとみられるなかで「製品の付加価値向上と余剰留分の石化原料としての有 効活用」が重要になるうえに、石化事業でも原料を輸入ナフサに大きく依存して いることから、「多様化を含めた原料コストの低減を推進することが求められて いる」と説明した。

さらに今後の国際競争力を考えた場合、「千葉と徳山のコンビナートが生き 残らないと、われわれも共倒れになる」(天坊社長)と危機感を表明。また三井 化学と出光石化が石化樹脂ポリオレフィン事業の統合を決めたことで、出光グル ープ内には樹脂事業はほとんどなくなる一方、「残る化成品は燃料油に近いため、 統合すればより効果が出る」(同)との認識を示した。

最近の石油化学業界では、住友化学がサウジアラビアと大規模な合弁事業を 発表したほか、宇部興産と丸善石油化学もポリエチレン事業で提携することを明 らかにした。三菱化学はナフサ原料の多様化策を打ち出すなど、競争力強化に向 けた動きが相次いでいる。

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