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【個別銘柄】MSCI採用銘柄、トヨタ、カシオ、東レ、三菱商、海運

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

MSCI採用銘柄:モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナ ル(MSCI)が算出する世界株式指数の採用銘柄入れ替えが11日に発表され たことを受け、12日の株式市場では新規採用された銘柄に買いが先行した。新 規採用は31銘柄。代表銘柄としては楽天(4755)が14%高の80万円とストッ プ高(値幅制限いっぱいの上昇)で終えたほか、新生銀行(8303)や、ヤフー (4689)なども大幅高となった。ヤフー、新生銀については以下の通り。

ヤフー(4689):4.6%高の113万円。4営業日ぶり反発。モルガン・スタ ンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が11日、MSCIワー ルド指数の年次銘柄の見直しで、ヤフーを新たに採用すると発表したことが好感 されたようだ。ヤフーの株価は取引開始直後に7.4%高の116万円まで上昇、そ の後は下げ幅を縮め、午後は113万円を挟んだ展開となった。

新生銀行(8303):8.4%高の708円と大幅高。このところ株価が低迷して いたが、モルガン・スタンレー・キャピタル・インーナショナル(MSCI)の インデックスに採用されたことを受けて、買い注文が殺到し、買い気配スタート となった。また、同社株は4月28日の取引分から、信用取引の貸借銘柄にも選 定されており、今後は信用取引による売買が活発化しそうだ。

トヨタ自動車(7203):5.6%高の3970円とこの日の高値水準で終了。同社 が11日発表した2004年3月期連結決算(米国会計基準)では市場予想を上回る 結果となり、好業績が高く評価された。純利益は前期比55%増の1兆1621億円 と日本企業で初めて1兆円の大台を突破、米ゼネラル・エレクトリックなど世界 の名だたる企業と肩を並べた。今期も3期連続で最高益を更新する可能性が高く、 業績拡大期待が強まった。

カシオ計算機(6952):18%高の1330円とストップ高(値幅制限いっぱい の上昇)をつけたまま終了。9営業日ぶりに反発した。前日に2005年3月期の 連結営業利益予想を前期比45%増の400億円と発表したことが好感された。今 期は研究開発費や広告宣伝などの費用が増えるなかで、会社計画の営業利益は意 欲的と捉えられたようだ。

東レ(3402):5.6%高の511円と続伸。11日発表した今期の連結業績見通 しが、市場予想を上回る内容となり、本業の収益好調に加えて赤字子会社のリス トラ進展など収益体質の向上を評価した買いが集まった。

三菱商事(8058):8.2%高の1078円と続伸。資源価格高が追い風となり、 2004年3月期の連結純利益は商社初の1000億円台を達成。今期純利益も1300 億円を予想する。4月高値から一時、26%も急落したことで株価の割安感が指摘 される一方で、三菱自動車問題が株価の足かせ要因になっているとの声も聞かれ た。同様に過去最高益を記録した丸紅(8002)や三井物産(8031)、住友商事 (8053)など商社株がいずれも上昇。各社の終値は、丸紅が8.5%高の267円、 三井物産が3.0%高の847円、住商が8.4%高の840円。

エーザイ(4523):終値は3.8%高の2765円。05年3月期も増収増益を継 続、5期連続で最高益を更新するとした会社側の予想は十分達成可能だとの見方 が広がった。11日終値時点での株価収益率が15倍にとどまり、医薬品株の平均 値(約19倍)を下回っていたことから、同業他社比較で割安だとみた向きから 買い注文が入った。

丸井(8252):5.6%高の1525円と8営業日ぶりに反発。11日発表の04年 3月期決算(6カ月変則決算)で、同社の人件費抑制策が連結業績の利益率を高 めたことが確認され、収益体質の強化に期待が集まった。

ブリヂストン(5108):1.6%高の1871円と続伸。減益を見込んでいた 2004年12月期中間期の営業利益を、海外でのタイヤ販売が好調なことなどから 一転して増益予想に修正したことが好感された。販売増に伴い、通期ベースでも 増益を達成するとの収益拡大期待が高まった。

日産ディーゼル工業(7210):13%高の255円で終了。午後の取引で一段高。 排ガス規制強化に伴い、国内でのトラック販売が好調だったことや合理化効果な どにより、午後2時ごろ発表した2004年3月期連結業績予想の上方修正を受け て、上げ幅が拡大した。

トクヤマ(4043):9.1%高の434円と7営業日ぶりに大幅反発。午前の取 引終了間際に発表された2004年3月期連結決算を受けて、一段高となった。04 年3月期の純利益は前期比20倍の60億円、今期の純利益予想は33%増の80億 円で、いずれも市場予想を上回ったことが好感された。

住友ゴム化学工業(5110):終値は4.9%高の972円。年初来高値を更新し、 一時、6%高の983円まで買い進まれ、1000円の大台に接近した。4月27日発 表の第1四半期決算(2004年1-3月期)が予想以上の好決算だったことを受け、 連休明けに、みずほ証券や大和証券、ドイツ証券など証券会社が相次ぎ高い評価 を出しており、あらためて買いが入ったもよう。

海運株:北米定期航路運賃上げと円安が好材料となり、大幅高。終値は、日 本郵船(9101)が5.9%高の449円、商船三井(9104)は7.4%高の477円、川 崎汽船(9107)は5.8%高の455円。新和海運(9110)も13%高の249円と東証 1部で上昇率11位。乾汽船(9113)は12%高の348円で同15位。取り引き時 間中に2004年3月期決算を発表し、連結純利益が前期比2.1倍となった川崎近 海汽船(9179)も13%高の271円。

海運市況の好調を受け、北米向けコンテナ船定期航路の運賃が、5月から 10%程度引き上げることで荷主との交渉が決着した。アジアの大手各社は、従来 レートより約12%高い、40フィートコンテナ当たり450ドルの引き上げで交渉 していた。商船三井の発表では、450ドルの値上げ。シンガポール海運大手ネプ チューンオリエントのグループ会社、アメリカンプレジデントラインズ(AP L)も、4月から230ドルの値上げを実施したと発表している。

銀行株:軒並み上昇。午後にかけて上げ幅を拡大し、終値は3-8%の上昇 率となった。みずほフィナンシャルグループ(8411)が4.5%高の46万7000円、 三菱東京フィナンシャル・グループ(8306)が3.2%高の88万円、三井住友フ ィナンシャルグループ(8316)が3.9%高の75万円、UFJホールディングス (8307)が4.5%高の59万9000円、りそなホールディングス(8308)が8.3% 高の208円と、200円台を回復した。

ゴールデンウィーク前後に軟調だったことの反動もあり、短期的なリバウン ドを狙った買いが入った。ただ、市場では、信用取引で評価損が発生しているた め、回復に向けた調整には時間がかかるとの声もあった。

株式分割銘柄:前日の取引終了後に株式分割を発表したフージャースコーポ レーション(8907)、シーズクリエイト(8921)、昭栄(3003)の3銘柄がそろ って大幅高。終値はフージャースはストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)で 14%高の82万8000円、シーズクリエイトが9.4%高の117万円、昭栄は12%高 の1570円。フージャースは6月末の株主を対象に普通株式1株を3株に、シー ズクリエイトは5月末の株主を対象に普通株式1株を3株に、また、昭栄は6月 末の株主を対象に1株を1.2株にそれぞれ分割する。

JSAT(9442):6.5%安の31万9000円と大幅安。一時は14%安の29 万2000円まで下げ、東証1部上場以来の安値を更新した。今期の連結経常利益 は34%減の66億円と大幅な減益となる見通しとなり、失望売りが膨らんだ。同 社が11日発表した今期の業績見通しを受け、ドイツ証券、HSBC証券など証 券各社の投資判断引き下げが相次いだ。

太陽誘電(6976)、村田製作所(6981):終値は、太陽誘電が3.6%安の 1647円、競合する村田製が1.6%安の6680円。一時は、太陽誘電が5.3%、村 田製が3.6%まで下げる場面があった。両社とも11日の決算発表に公表した会 社側の今期(2005年3月期)業績見通しが市場予想を下回ったことから、失望 売りが膨らんだ。

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