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中国の利上げと景気抑制策、世界経済により大きな打撃も

中国は1995年の利上げ時に比べて経済規模 が2倍となり、輸入も3倍に拡大しているだけに、ことしの融資規制は9年前 よりも大きな影響を世界経済に与えるとの懸念が強まっている。

スウェーデンの通信機器大手エリクソンや米鉄鋼メーカーのニューコアな ど大企業の経営者の間では、世界7位の経済大国である中国が向こう数年間、 持続的な拡大を維持するには、より緩やかなペースでの成長を持続させること が必要だとの意見が聞かれる。オランダのINGグループ(香港)のアジア金 融市場調査担当責任者、ティム・コンドン氏は、ことしの経済成長率を7%(2003 年は9.1%)に抑制する温家宝・中国首相の方針は、世界の一次産品価格を押し 下げ、より深刻な不景気を招き、世界的な景気減速につながりかねないと指摘 する。

コンドン氏は、「統合の進展は、中国の景気減速がアジアや世界の経済に一 段と大きな影響をもたらすという意味であり、急激な景気鈍化の可能性に関心 が高まっているのもこれで説明できる」と語る。同氏によると、中国の中央銀 行は1年物貸出金利を現行の5.31%から早ければ今週にも0.25ポイント引き上 げる可能性があるという。米証券大手ゴールドマン・サックス・グループは、 向こう1年で最高1ポイントの引き上げを予測。クレディ・スイス・ファース ト・ボストンは2005年末までに2ポイントの利上げを見込んでいる。中央銀行 の広報担当者はコメントを控えている。

ソフト・ランディング

中国が過去2回試みた景気のソフト・ランディング(軟着陸)策では、成 長率が最大で7割近く落ち込んだ。李鵬元首相時代には、成長率は1988年の

11.3%から1990年には3.8%に減速。朱鎔基前首相が中国人民銀行総裁だった 1994年は12.8%だったが、1999年には7.1%に鈍化。朱前首相は1995年7月 に、金利を1.08ポイント引き上げ12.06%としていた。

欧州を歴訪した温首相は6日、ブリュッセルで講演し、「自動車は非常に高 速で走行しており、減速する必要がある。だが、急ブレーキを踏むべきではな い」と述べ、不況を招かずに景気を減速させる必要性を強調した。さらに、中 国の景気減速はほかの市場に影響を与えるに違いないと述べ、「商品市場がその 矢面に立たされるだろう」と語った。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト8人を対象に実施した調査によ れば、中国の金利は再び上昇し、一部産業向け融資は停止され、2004年経済成 長率は8.7%、2005年は7.8%に減速すると予想されている。2004年第1四半 期(1-3月)は前年同期比9.7%成長、2003年第4四半期は同9.9%成長だっ た。

原題:China's Plan to Raise Rates, Tame Growth May Hurt World Economy (抜 粋)

--共同取材 上海Samuel Shen シカゴ Darrell Hassler  Andrew Ward メ ルボルン Matt Chambers ソウル Seyoon Kim エジンバラ David Clarke

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kshugo@bloomberg.net Editor:Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: 香港 James Regan (852) 2977-6126, jregan@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Sandy Hendry (852) 2977-6608 shendry@bloomberg.net

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