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出光興産の天坊社長:北海道製油所の上期操業再開を期待(2)

出光興産の天坊昭彦社長は7日、都内で記者団に対 し、火災事故などをきっかけに昨年から稼働を停止している北海道製油所(苫小牧市) について「上期中にも操業を再開したい」との意向を表明した。ただ消防当局からまだ改 善命令が出ていないため、具体的な再開時期は未定としている。

天坊社長はまた、同製油所の油槽所を利用したガソリンの出荷についても、早けれ ば今月中にも開始したいとの考えを示したが、これも当局の許可待ちという。製油所の 稼働再開には、消防当局の改善命令に基づく設備の改善計画の提出、検査などを経る必 要があるが、まだ「改善命令が出ていない」(天坊社長)状態。現在は原油タンクや製 品タンクの使用再開に向けた交渉を行っているという。

製油所事故による影響額は、製品供給費用を含めて300億円弱。このうち03年度に 180億円、残りを04年度に計上する方針。「一過性の要因であり、06年度の上場計画は 予定通り」(同)としている。

公団のスノーレ権益売却-価格を見て判断

こうした一方で天坊社長は、石油公団が保有するノルウェーのスノーレ油田の権益 も売却対象となっていることを明らかにしたうえで「あまりに高いようだと買う意思は ない」と語った。優先交渉権に基づいて入札価格を見ながら判断するが、将来の利益を 上乗せした形で買わざるを得ないという。借入金によって権益を取得する場合、従来で あれば探鉱に回るはずだった資金が借金返済に充てられるため、石油業界にとって「開発 にブレーキになりかねない」との認識を示した。出光グループは、スノーレ油田群の権益 を約10%保有している。

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