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米グーグルのIPO、入札方式で価格は割高にも-最大500億ドルか

世界で最も人気のあるインターネット検索 サイトを運営する米グーグルは4月29日、米証券取引委員会(SEC)に新 規株式公開(IPO)を申請した。インターネット・アナリストのマーチン・ パイコーネン氏は、同社の時価総額を500億ドル(約5兆5000億円)と見積 もっている。

グーグルの価格は、ウォール街で今人気の話題となっている。アーガス・ リサーチのケビン・カラブリーズ氏は最大でも170億ドルと見積もる。ウィリ アム・ブレアのトロイ・マスティン氏は300億ドルとみている。

調査会社ジャンコ・パートナーズのパイコーネン氏は、アナリストらの価 格見積もり合戦は「eベイでの競売のようなもの」としたうえで、「問題は、 グーグルが業界での地位を守り、公募価格に見合った企業に成長できるかどう かだ」と指摘した。

創業6年の同社については、顧客層やユーザー数、市場シェアなどの情報 がない。共同創業者のセルゲイ・ブリン氏(30)とラリー・ペイジ氏(31)は、 投資家やアナリスト向けの業績見通しも発表しない方針を示している。

未公開企業の時価総額を計算するには通常、予想利益に同業他社のPER (株価収益率)をかけて算出する。同業の米ヤフーのPERは80倍。パイコ ーネン氏は、急成長を遂げるグーグルは、2004年1株利益が1.5-2ドルに増 えると予想。これに80をかけると株価は最大160ドルとなる。さらに、2億 5000万-3億とみられる売り出し株数をかけると同氏予想の400-500億ドル となる。

グーグルは、投資銀行を介して投信などの機関投資家に株式を販売する代 わりに、個人投資家による入札方式を採用する。個人はグーグルが設定した範 囲内で、それぞれの判断に基づいて応札し、応札額を基に株価が決まる。

マスティン氏は、グーグルの2004年利益を4億2000万ドルと見積もり、 PER50倍として時価総額を210億ドルと計算。しかし、この額は「底だろ う」として、グーグルのブランド名と技術に目がくらみ「熱狂した投資家が、 300億ドル余りまで押し上げても驚かない」と話す。カラブリーズ氏も、投資 家は恐らく、業績に見合った移譲に高い価格を付けるだろうとみている。

調査会社IPOファイナンシャル・ドット・コムのデービッド・メンロー 社長は、「これは、個人投資家ばかりでなく、すべての投資家にとっての罠 (わな)だ」と話す。にもかかわらず、投資家の関心は高い。IBEXアセッ ト・マネジメント(チューリヒ)のトマス・ボルハルダー氏によると、グーグ ルがIPOを届け出た朝は、午前中いっぱい富裕層の顧客からの電話が鳴りや まなかったという。

原題:Google IPO Has Wall Street Guessing Value: $17 Bln or $50 Bln

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