コンテンツにスキップする

首相:3邦人解放に安堵、「難しい仕事だった」-経緯明かさず(2)

(首相の発言などを追加します)

【記者:山村敬一、下土井京子】

4月16日(ブル-ムバ-グ):小泉純一郎首相は16日午前、イラクで武装 集団の人質となっていた日本人3人が解放されたことについて、「本当に良かった。 ほっとしている」と述べた。そのうえで「犯人グループの要求には応じてはいけな い、屈しない。しかし、3人の人質を無事に救出しなければならないという難しい 仕事だった」と事件を振り返った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

イラク・イスラム聖職者協会の犯行組織への働き掛けが解放実現に最も寄与し たのかとの質問に、「いろいろ協力してくれた。何が決め手かを言うのはなかなか 難しい。これだという1つではないと思う。各方面へのいろんな働き掛けが功を奏 した」と説明。「関係者や各国政府に心からお礼を申し上げる」と謝意を表した。

首相は、解放までの経緯には「まだ明らかにできないこともある」としなが らも、首相への第1報は日本時間15日午後8時すぎに入ったことを明らかにした。 首相は「午後8時すぎに『これからテレビで報道されると思う』と(連絡が入っ た)。しかし私は『確認をはっきりしなさい。未確認情報を発表するんじゃない』 と伝えた」と説明した。

自衛隊は撤退させない

首相は、犯行組織が3人の解放に際して、今後、自衛隊を撤退させない場合は 容赦しないとの趣旨の手紙を託したとの情報について、「まだそういう要求が出さ れたというのも未確認だ」としながらも、自衛隊をイラクから撤退させないという 政府方針は「変わりない」とあらためて強調した。

読売新聞(電子版)によると、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」は、 イスラム聖職者協会のファイディ師が15日、犯行組織が3人に手紙を託している ことを明らかにし、そのなかで同組織は、自衛隊のイラク撤退をあらためて求め、 イラクで米国が率いる連合軍に協力している国の人質を拘束した場合、「次は許さ ない」と警告したという。

被害者も自覚を-イラク残留希望に

首相は、解放された3人のうちイラクに残って活動を続けたいとの意向を持っ ている被害者がいることについて、「いかに善意な気持ちがあっても、これだけの 目に遭って、これだけ多くの政府、人たちが救出に寝食を忘れて努力をしてくれて いるのに、なおかつそういうことを言うのか。自覚というものを持っていただきた い」と述べ、強い不快感を示した。

そのうえで「目に見えないところで24時間態勢でいかに多くの人が取り組ん だか、退避勧告を無視して出かけて行った方々によく考えていただきたい」と述べ、 被害者を含め国民に強く自制を求めた。

一方、新たに行方不明になっているフリージャーナリストら2人の所在など については、「まだ確認されていない」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE