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3邦人を解放、モスクで無事保護、2人依然不明-イラク人質事件(4)

(川口外相の会見内容などを追加し、記事を差し替えます)

【記者:山村敬一、Tim Kelly】

4月15日(ブル-ムバ-グ):日本政府は15日夜、イラクの武装集団に身柄を 拘束されていた日本人の人質3人がバグダッド市内のモスクで解放され、イラクの 日本大使館が身柄を無事保護したと発表した。NHKテレビも同日夜、3人の元気 そうな映像を放映した。武装グループが民間人を人質に自衛隊のイラク撤退を求め 日本政府を揺さぶった事件は、発生から約1週間ぶり無事解放に漕ぎ着けた。

解放されたのはボランティアの高遠菜穂子さん(34)、フリーカメラマンの郡山 聡一郎さん(32)、フリーライターの今井紀明さん(18)の3人。

NHKによると、解放の第1報は、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」 が日本時間同日午後8時40分ごろ報じた。外務省の奥山爾朗国際報道官もブルーム バーグ・ニュースの電話取材に解放を確認。その後、川口順子外相が同日夜に外務 省で記者会見し、解放,保護を正式に発表した。

NHKテレビは解放された元気そうな3人の姿を放映。NHKによると、3人 はイラク・イスラム聖職者協会を通じて保護され、同午後9時10分ごろ、バグダッ ドの日本大使館に入ったという。

一方、別の邦人2人が引き続き所在が不明となっているため、政府は引き続き その確認に全力尽くすとしている。

一時は安否不明に

事件は日本時間4月8日夜、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが、3人 が拘束されている映像と、3日以内に自衛隊がイラクから撤退するよう求める犯行 グループの声明を報道したことで明らかになった。

アルジャジーラによると、声明を出したのは「サラヤ・アル・ムジャヒディン」 と名乗る組織。その後11日未明には、24時間以内に3人を解放するとの声明がア ルジャジーラで放送されたものの、現実には期限が来ても解放されまま、事件はこ う着状態に陥った。未確認情報に翻弄された日本政府は、一時事実関係がまったく 確認できない状況に追い込まれ、人質の安否が気遣われていた。

イラクへの自衛隊派遣は、イラクの人道・復興支援を旗印に、「日米同盟」「国 際協調」の大義名分のもと小泉首相が決断した。しかし、今回の事件を通じて、自 衛隊派遣は対米追随との見方がイラクに根強いことが浮き彫りになった。また善意 の民間人の安全確保の在り方や、イラクでの独自の情報網の重要性など、国際社会 で責任を果たして行くうえでの新たな課題も突きつけられた形だ。

相次ぐ外国人誘拐

イラクでは先週から、同国の戦後復興に従事する外国人の拉致事件が相次いで おり、米当局によると、先週初めから12カ国の40人が誘拐されている。

イタリア政府は15日、イラクで拉致されたイタリア民間人4人のうち1人が誘 拐犯によって殺害されたことを確認した。またロシア政府は同日、イラクにいるロ シア人とロシア企業で働いている独立国家共同体(CIS)各国国民の退避を開始 している。

--共同取材:下土井京子、鷺池秀樹 :Editors: Wellisz, Taniai

(連続自動表示、一時停止はスペースキー) 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 山村敬一 Keiichi Yamamura (81)(3)3201-8656 kyamamura@bloomberg.net

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