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セブンなど出店計画を下回る、ローソンは日販が低迷―中小は「純減」

コンビニエンスストアの出店環境が厳しさを増して いる。売り上げ低迷を背景に、中堅・中小チェーンは店舗数が純減、セブン-イレブン・ ジャパンやファミリーマートなど一部大手チェーンの出店数も、期初の計画を大きく下 回った。

業界最大手のセブン-イレブンは期初に1000店の出店を計画しながら、実際の出店 数が904店にとどまったため、チェーン全店売上高が目標値を0.5%下回った。山口俊 郎社長は、この点を決算会見で聞かれて、「目標は目標だが、それを達成できなかった から、どうのこうの言う問題ではない」と回答。出店候補物件の需要見通しを再点検し た結果だ、と説明したうえで「質を重視した結果」だと述べた。

業界3位、ファミリMの出店数は期初計画を57店下回った。このためチェーン全店 売上高は期初予想と比べて4.0%低い水準にとどまったが、新店日販は前期比4000円増 の44万8000円に改善。計画を「ほぼ達成した」(上田準二社長)という。

ローソンは新店日販が悪化

一方、600店の出店計画に対して625店を出店した業界2位のローソンでは、新店 日販が43万6000円にとどまり、前期から2万1000円悪化した。出店加速で、低日販の 店も多かったとみられる。

新浪剛史社長は「弊社では日販額を経営指標に置いていない。店舗あたり投下資本 利益率(ROI)でみると、04年2月期は目標値を17%としていたが、20%の実績を残 した」と説明。目標通り、質を維持した出店ができたと強調した。

業界5位以下では、スリーエフが36店純減(全体の5.4%に相当)の627店、ポプ ラが31店純減(同3.5%)の864店まで店舗網を縮小。高コスト構造となっている直営 店を減らし、加盟店への転換などで収益改善を図っている。

今期は過去最高水準を計画

セブン-イレブンは、2005年2月期の出店数を950店と計画。ローソンは600店、 ファミリMは600店と予想した。各社とも人口密度が高く、経済状況も良好な首都圏、 中京圏、関西圏など都市部での出店に注力する計画。

店舗飽和感が強まっているものの、各社ともに、駅構内、病院、大学構内、高速道 路のサービスエリア、郵便局、ガソリンスタンド、など新しい立地の開発に注力してい るため、まだまだ出店余地はあるとしている。

(1)コンビニ各社の出店数、期末総店舗数の実績値(国内のみ) 
                                                  (単位:カ所、億円)    
チェーン名       エリア店含む
              出店 閉店 変動   期末総店舗数     新店投資額(前期比)
セブンイレブン   904(-291)  +613        10303               - *注1
ローソン          625(-429)  +196         7821            143.0(+24%)
ファミリーマート     493(-307)  +186         6199            149.3(- 7%)*注2
サークルK        -- (  --)    --           --               --(     )
サンクス&アソシエイツ  -- (  --)    --           --               --(     )
ミニストップ       141(-108)  + 35       1646             28.6(+ 4%)
スリーエフ     38(- 74)  - 36          627             12.8(-41%)
ポプラ          66(- 97)  - 31          864       11.9(-18%)

注1:セブンイレブンの店舗投資額(既存店含む)は前期比2.6%減の594億円。
注2:ファミリーマートの新店投資額は店舗物件賃借時の敷金込み

(2)全店の平均日販                                      (単位:万円)
            実績        前期実績          前期比
セブンイレブン         64.7             65.6            -0.9
ローソン                48.4             48.9            -0.5
ファミリーマート          46.4             47.4            -1.0
サークルK              --               --                --
サンクス&アソシエイツ         --               --                --
ミニストップ             45.9             46.7            -0.8
スリーエフ           47.0             48.6            -1.6
ポプラ               42.3             43.4            -1.1

(3)新店の平均日販                                       (単位:万円)
               実績         前期実績          前期比
セブンイレブン         54.9             54.6            +0.3
ローソン                43.6             45.7            -2.1
ファミリーマート          44.8             44.4            +0.4
サークルK              --               --                --
サンクス&アソシエイツ         --               --                --
ミニストップ             42.1             41.9            +0.2
スリーエフ           40.2             40.8            -0.6
ポプラ               37.3             37.1            +0.2

*サークルケイ・ジャパンとサンクスアンドアソシエイツを傘下に持つC&Sは
15日午後2時30分に決算発表を行う予定。C&Sの数値が揃い次第、この記事
のアップデートを計画しています。
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