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今週の米国株:企業収益、予想上回るだけでは株価反発に力不足か

先週のヤフーのように、今週も予想以上に 好調な企業決算が多数発表されそうだが、株価を再び反発させるには力不足か もしれない。

プルデンシャル・エクイティ・グループのスティーブン・デサンクティス 氏によると、米企業76社の第1四半期(1-3月)決算が予想平均を上回ると みられる。米株式相場の反発局面が13カ月目に突入するなか、業績が予想を上 回るか、あるいは下回るかの見極めが一段と重要になりつつある。

オバーワイス・マイクロ・キャップ・ポートフォリオの運用担当者、ジェ ームズ・W.オバーワイス氏は「現状では期待は高まりつつある」が、「目立つ には、格段に良くなければならない。2003年末の時点では、小幅に予想を上回 るだけで投資家の注目を集めた」と指摘する。

デサンクティス氏によると、59社の決算は期待外れの内容となりそうだ。 米企業約750社が16日までに決算発表を予定しており、そのうち、S&P500 種株価指数構成企業は57社、ラッセル2000指数の構成企業は236社。調査会 社トムソン・ファイナンシャルのまとめによれば、S&P500種構成企業の第 1四半期増益率は17.2%となる見通し。

先週は、S&P500種が前週末比0.2%安の1139.32ポイント。ヤフーは8 日の好決算発表を手掛かりに16%の大幅高を演じた。ダウ工業株30種平均は同

0.3%安の10442ドル03セント。アナリスト予想を下回る決算を発表したアル コアの下げが響いた。ナスダック(店頭市場)総合指数は同0.2%安の2052.88 ポイント。中型株で構成されるラッセル2000指数は同0.9%安の597.88ポイン ト。5日終値は606.39ポイントと、過去最高値を付けていた。

昨年第4四半期(10-12月)は、S&P500種構成企業の66%がアナリス ト予想平均を上回る決算を発表。13.5%の決算は予想平均を下回った。1993年 第1四半期以降でみると、アナリスト予想を上回った企業の割合は平均56%、 予想を下回った企業は同25%。

デサンクティス氏によると、過去1カ月間にアナリストが予想を下方修正 せず、株価がS&P500種を上回る値動きで、前期決算もアナリスト予想を上 回っていれば、その企業の決算は予想を上回る可能性が高いという。半面、ア ナリストが予想を上方修正しておらず、株価はS&P500種を下回り、前期の 決算がアナリスト予想を下回っていれば、決算は予想外に悪かったり、事前に 業績見通しの下方修正が行われる可能性があるという。

デサンクティス氏によると、この分析手法は「コックローチ(ゴキブリ) 理論」と一部のファンドマネジャーの間で呼ばれているものだ。同氏は「1社 が予想外に好調な決算を発表したり、予想外に悪い決算を発表すれば、同じよ うな内容の決算がその後も続く」もので、「ゴキブリと同じように、1匹だけと は限らない」と指摘する。同氏によると、歯磨き粉メーカーのクロロックスが 5月6日に発表する決算は予想を上回る可能性があるという。

今週は、13日に3月の米小売売上高(ブルームバーグ調査では前月比0.7% 増の見通し)や14日に3月の米消費者物価(同0.3%上昇)が発表される予定。

原題:U.S. Earnings `Surprises' May Not Revive Stock Market's Rally(抜 粋)

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