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米タイコ元幹部の横領めぐる刑事訴訟:NY州最高裁が審理無効を宣言

複合大手の米タイコ・インターナショナル の元最高経営責任者(CEO)コズロウスキー被告と元最高財務責任者(CF O)シュワルツ被告が、同社から計6億ドル(約630億円)を横領した罪で起 訴された裁判で、ニューヨーク州最高裁判所のオーバス判事は、陪審の1人に 対して外部から脅迫行為があったことを理由に、陪審評議が12日目に入った2 日、審理無効を宣言した。

陪審の1人でスポーツ・イラストレーテッド誌記者のマクエンテガート氏 によると、オーバス判事は2日午前、「陪審の1人が脅迫状を受け取った」と 説明。陪審の女性がほかの陪審に対し、脅迫状を受け取ったことを認めた。マ クエンテガード氏によると、陪審は評決まで「非常に近い」状態だったとい う。

2001年の米エンロン破たんをきっかけに全米で相次ぎ発覚した企業スキャ ンダルの象徴として両被告を位置づけたかった検察当局にとって、審理無効は 痛手。マンハッタン区検事総長のモーゲンソー氏は昨年9月に始まった審理が 無効になったことについて「不運なこと」と述べた。

コズロウスキー被告の弁護士コーフマン氏は「法廷外での出来事によりこ の訴訟が評決に至らなかったことに失望している」との声明を発表。シュワル ツ被告の弁護士スティルマン氏は「拍子抜け」する結果だったと言明した。タ イコの広報担当ポーク氏は「われわれは刑事訴訟の終了後に、コズロウスキ ー、シュワルツ両氏のほか元幹部らを相手取った民事訴訟に本格的に取り組 む」と述べた。

オーバス判事は次回の審理を5月7日に設定した。

原題:Kozlowski Judge Orders Mistrial; Cites Juror Threat (Update10)

--共同取材: David E. Rovella

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