【個別銘柄】:エステー化、東邦薬、ブルドック、三菱地、Fリテイリ

株式市場の主な銘柄の動向は以下の通り。

小売株:軒並み高。足元の景況感が改善しつつあることを受けて、来期以 降の消費回復期待が広がった。TOPIX小売株指数は、一時4.2%高の690.88 ポイントまで上昇、2003年11月の水準まで戻した。終値はイトーヨーカ堂(8264) が7.3%高の4120円、セブンイレブン(8183)が4.6%高の3450円、イオン(8267) が4.8%高の3970円、ファーストリテイリング(9983)が6.1%高の7450円。

不動産株:軒並み高。外国の機関投資家が国内の内需関連株を物色する流 れのなかでコア・セクターとして注目を集めているうえ、先行きデフレが一巡 するとの見方から買いが膨らんだ。TOPIX不動産株指数は一時5%超上昇、 2001年10月の水準まで戻した。三菱地所(8802)は5.9%高の1272円、三井 不動産(8801)が4.7%高の1164円、住友不動産(8830)が4.7%高の1063円。

エステー化学(4951):6.1%高の1209円と反発。27日、株式の大量保有状 況に関する開示(いわゆる5%ルール)で、外国投信が同社株を新規保有した ことが明らかになり、外国ファンドの買いが継続するとの見方や株式の公開買 い付け(TOB)合戦に発展するとの思惑が買いを誘ったようだ。同じく外国 投信の出資比率の引き上げが明らかになったカプコン(9697)や良品計画(7453) も高い。終値はカプコンが1.9%高の1135円、良品計画が1.6%高の3750円。

フジクラ(5803):5.4%高の531円と反発。今月初旬に04年3月期の連結 純利益を赤字に下方修正しており、収益環境は悪いものの、株価と業績を比較 した投資指標が割安な水準まで下げたことで、買いが集まったようだ。

ヤフー(4689):4.7%高の201万円と続伸。一時5.2%高の202万円と「大 量の顧客情報が漏洩」との報道があった前の水準まで上げた。特に固有の新し い要因は見当たらないが、日本株全体の上昇に連れて値幅取り狙いの短期資金 が流入した。

東邦薬品(8129):5.5%高の1361円と反発。一時8.1%高の1395円まで 上昇、昨年来高値を更新した。上位企業への寡占化が進む医薬品卸業界で、も う一段の再編が起こり得るとの期待が強まっているほか、3月から東証1部に 指定替えすることで、機関投資家などが組み入れを急いだようだ。同社は医薬 品卸業5位。

マツダ(7261):2.4%高の337円と3日続伸し、昨年来高値を更新した。 1ドル=109円近辺で推移するなどドル高・円安の傾向がみられ、自動車株全般 が堅調となるなか、トヨタ自動車など他の大手メーカーに比べてマツダは円安 の恩恵を受けやすいとして見直された。業績が回復基調にあることも買いやす さにつながった。

有線ブロードネットワークス(4842):8.6%高の2万3670円と3日続伸。 一時9.2%高の2万3800円まで上げた。転換社債(CB)発行による株価下落 が落ち着いたところで、アイエヌジー証券の早川仁アナリストが格付けを「買 い」に引き上げ、買い注文が集まった。

アオイ電子(6832):6.1%高の1750円と8日続伸。一時10%高の1815円 を付け、2001年5月以来の高値となった。主力の半導体の組み立てや検査を受 け持つ「後工程受託事業」が好調に推移、来期以降も安定的に収益が拡大でき るとみられた。UFJつばさ証券では27日付で新規に「Aプラス(強い買い推 奨)」の株価レーティングを付与した。

ライブドア(4753):6.0%高の3200円と連日で上昇。この日も一時15%高 の3470円まで上がった。日本グローバル証券の買収を発表するといった話題性 をはやして、インターネットを通じた短期間での値幅取り狙いの資金が集まっ た。

アンジェス・エムジー(4563):16%高の73万5000円とストップ高(値幅 制限いっぱいの上昇)。主力の「HGF」遺伝子医薬品に絡み、虚血性疾患の適 用を取得するための臨床試験を米国で開始する意向を26日に公表したことが好 感された。品ぞろえの拡充が期待された。

ジャパン・デジタル・コンテンツ(4815):ストップ高(値幅制限いっぱい の上昇)となる15%高の22万5000円で比例配分。1株を5株への株式分割を 前日に発表したことで、流動性向上などを好感した投資家の資金が集まった。 ほかにネットマークス(3713)、日本セラテック(5345)といった分割発表銘柄 も軒並み上昇。

カネボウ(3102):1.0%高の106円と反発。産業再生機構が同社の化粧品 事業の支援を行った後に、繊維などの「本体」も再建する「二段階支援策」を 検討しているとの報道を受けて、買い安心感が広がった。

ブルドックソース(2804):5.3%高の1190円と続伸。寄り付きこそ約1% 高と小幅高で始まったが、その後は右肩上がりに値を上げ、午後に入って一段 と上げ幅を拡大した。米投資ファンドのスティールパートナーズ・ジャパンが、 ブルドックの株式保有比率を増やしたことがきっかけ。保有比率は前回報告の

7.10%から1.01ポイント増の8.11%となり、この結果、スティールの保有株数 は154万2000株となった。今回の保有で、スティールがブルドックの筆頭株主 になったもよう。

ソトー(3571):0.6%高の1800円と反発。大和証券系ファンドのNIFバ イアウトマネジメントは27日、ソトー株の公開買い付け(TOB)期間の終了 日である26日までに、応募株式が予定数に達しなかったため、ソトー株のTO Bを実施しないと発表した。一方、エヌ・アイ・エフ・ベンチャーズ(8458) は5.1%高の18万4000円と4日ぶりに反発。

セキュアード・キャピタル(2392):東証マザーズに新規上場。95万円買い 気配のまま初日は終了し、初値成立は来週以降に持ち越した。同社は投資家に 不動産の証券化商品、投資ファンドなどに関するアドバイザリーサービスなど の提供や、不動産の直接投資を業務とする。

ネクサス(2799):ジャスダックにダッチ方式で新規上場。初値は公募価格 の52万円を約35%上回る70万円だった。同社はインフラ回線取次事業を手掛 ける。

東誠不動産(8923):ジャスダックに新規上場。午前11時すぎにダッチ方 式で決まった初値は45万円で、公募価格の24万円を88%上回った。同社は分 譲マンション・戸建の建設・販売、賃貸事業などを手がける。

日本ケアサプライ(2393):東証マザーズ市場に新規上場。初値は80万円 と公募価格65万円を23%上回った。高齢化社会の進展に伴い、福祉用具を必要 とする高齢者も増加していくとの見方が広がった。同社は福祉用具のレンタル などを手がける。

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