米モルガン・スタンレー、敵対的買収案回避の助言ランキングで首位

2003年3月、スペインの公益企業のガス・ ナチュラルから290億ドルの敵対的買収案を提示された電力会社イベルドロー ラは独自経営路線を維持するため、10年以上前から同社顧問を務める米証券大 手モルガン・スタンレーに助言を求めた。

モルガン・スタンレーの担当チームはマドリードからロンドンに急行、イ ベルドローラの主要株主に会い、敵対的買収案が株主利益を損なう理由を説明 した。米パトナム・インベストメント(ロンドン)で当時、イベルドローラの 株式2%を保有していたヘンドリック・ヒジンク氏は、「彼らはとても早い段 階から策を講じていた」と述べ、「説得力のある主張だった。独自の成長戦略 は理にかなっていた」と語った。結局、同案をめぐる株主投票は行われず、ス ペイン当局も合併に反対した。

昨年以降、敵対的買収ブームが続くなか、企業乗っ取り屋による買収の回 避を支援してきたモルガン・スタンレーなどの投資銀行が恩恵を受けている。 昨年は、敵対的買収の総額が988億ドル(約10兆7400億円)と、前年の448 億ドルから2倍強に拡大。M&A(企業の合併・買収)に占める敵対的買収の 割合も7.4%と前年の3.7%から上昇した。昨年の敵対的買収額は、1999年の 3900億ドル(世界全体のM&Aに占める割合11%)以来最大。

2003年の敵対的買収で、被買収企業側から回避策を助言した投資銀行のラ ンキングでは、イベルドローラに助言したモルガン・スタンレーが首位。2位 はベルギーのフォーティス銀行。3位は米メリルリンチ。事情に詳しい業界関 係者によると、敵対的買収案の阻止に成功した投資銀行は、通常のM&Aの最 高1.5倍の報酬を得ることができるという。

原題:Morgan Stanley Leads in Hostile Takeover Defenses as Bids Rise(抜 粋)

-- 共同取材 ロンドン Elena Moya プリンストン Tom Laufer Editor: Schatz, Jahncke

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