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ソフトバンク:10-12月期163億円赤字、先行投資で-損失幅縮小(4)

ADSL(非対称デジタル加入者線)通信事業国内 2位、ソフトバンクの第3四半期(10-12月期)連結純損益は163億円の赤字になった。 ADSLブロードバンド(高速大容量)サービス「ヤフーBB」の顧客獲得を積極的に 進めていることで、先行投資による費用発生で損失が続いている。

ソフトバンクは12日、東証で四半期決算を発表した。四半期別の純損失は今期第1 四半期が347億円、第2四半期は426億円で、第3四半期は損失が大きく縮小した。第 3四半期の営業損失は66億5000万円、この営業赤字も前期の第4四半期を底に損失幅 の縮小が鮮明になっている。

ヤフーBBの顧客はこの3カ月間で44万6000人増加した。昨年12月末時点での顧 客数は369万4000人。過去の顧客増加数は第1四半期45万9000人、第2四半期42万 6000人だった。

ポジティブな決算、孫社長「新たな目標600万人設定」

大和総研の上野真アナリストは、「相当にポジティブな内容」とこの決算を評価し た。主力のブロードバンド事業の営業損失は180億円。上野氏はこれを198億円の損失 と予想しており、顧客獲得のマーケティングで不採算な方法から撤退するなど、「効率 化、改善が進んだ公算が大きい」と指摘した。

そのうえで、この決算だと来期(2005年3月期)の上期にも営業損益が単月で黒字 化する公算が大きいと予想した。上野氏は当初、この黒字化は秋と読んでいた。

東証で記者会見したソフトバンクの孫正義社長は、ヤフーBBの顧客目標を来年9 月末で600万人とするという新たな目標を設定した。これまでは今期末に400万人とい う水準を掲げていた。顧客は1月末で約381万人。孫社長はこのために「多少コストを 使っても顧客獲得数を増やす」と述べた。顧客獲得費用の増加は収益を圧迫する要因に なる。

第3四半期の連結売上高は1367億円だった。四半期決算は今期から開示しているた め、前年同期との比較はない。また、通期(2004年3月期)収益予想についても引き続 き開示していない。

ADSL契約者数(1月末)は、ソフトバンクが381万7000人と単独企業では首位。 続いてNTT東日本が215万9200人、NTT西日本が171万3000人、NTTグループ では387万2200人とソフトバンクを上回る。

ソフトバンクの株価終値は前日比30円(0.8%)高の3750円。

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