日本コカとボトラー社、システム統合でコスト低減-初の共同計画(2)

清涼飲料最大手の日本コカ・コーラ(東 京都渋谷区)と全国14のボトラー社は12日、2006年を最終年度とする3年間 の中期経営計画をまとめた。炭酸飲料コカ・コーラなど4ブランドを重点ブラ ンドと位置付け強化すると同時に、システム統合などによりグループ全体のコ スト低減を目指す。

日本コカとボトラー社が共同で中期計画を発表するのは1957年の日本コ カ設立以来、初めて。

コカ・コーラグループでは、昨年4月に設立したコカ・コーラナショナル ビバレッジ(CCNBC、東京都港区)による原材料や資材の共同調達や情報 システムの標準化によって12月までに約100億円のコスト削減を達成する考 えだ。

会見に出席した日本コカの魚谷雅彦社長は「量を追っていれば利益が伴う という時代は終った」と述べたうえで、初年度に当たる2004年を「われわれ にとって重要な年、変化の年と位置付ける」と意気込みを語った。

また、2004年の具体的な計画として、1)重点ブランドの活性化、2)付 加価値商品の開発・導入、3)自販機事業の再構築、4)スーパーなど量販チ ャネルの取り組み、5)統合サプライチェーンマネジメントによるコスト低減、 5)システムの協働体制――を挙げた。

コーラ、爽健美茶など4つの重点ブランド

ブランド戦略としては、コカ・コーラ、無糖茶「爽健美茶」、スポーツド リンク「アクエリアス」、コーヒー「ジョージア」の4つを重点ブランドと位 置付けてリニューアルや広告の拡大、新製品投入などで活性化を図る。現在は この4ブランドで販売数量の61%を占めている。

コカ・コーラは今年実施されるアテネオリンピックの公式スポンサーとし て積極的な宣伝活動を実施。また、爽健美茶ブランドとして緑茶をブレンドし た新商品を投入するほか、アクエリアスとジョージアはそれぞれリニューアル を行う。さらにこの重点ブランドのほかに健康志向や機能性の飲料といった付 加価値の高い新商品を加えて商品展開を強化する考えだ。

付加価値商品への考え方について魚谷社長は「必要ならば外部との提携も 検討する」と述べた。

自販機事業については、NTTドコモと連携した携帯電話で支払いが可能 な自販機「Cモード」や液晶パネルを使用した「消費者とコミュニケーション がとれる自販機」(同社長)など次世代自販機を積極的に展開する。

大型ペット依存の脱出

スーパーなど量販市場では、500ミリペットボトルを4本選ぶことができ る「ミックスマルチ販売」や1リットルサイズのペットボトルを新たに導入を する。これにより、不採算の2リットルペットなど「大型容器への依存度を下 げて収益改善を目指す」(同社長)という。

魚谷社長は「あらゆる消費者のニーズにこたえるブランドを持っていると 自負している」と自信を見せ、「世界のボトラーに先駆けて成長モデルを構築 していきたい」と述べた。

コカ・コーラセントラルジャパンの株価終値は前営業日比1000円 (0.2%)安の64万1000円。

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