有線ブロード株が売り気配:CB最大300億円を発行-価値希薄化懸念

光ファイバーを通じてブロードバンド(高 速大容量)通信を提供する有線ブロードネットワークスの株価が売り気配、取 引開始から気配値を切り下げて取引は成立していない。日本株全体に売り注文 が先行するなか、前日に転換社債(CB)を最大で300億円発行すると発表し たことで、1株当たり価値が将来希薄化するとの懸念が浮上している。

株価は午前9時42分現在で前日比2700円(11%)安に当たる2万1110円で 売り気配になっている。差し引きで4万株程度の売り注文があり、売買が成立 する気配はない。ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)は3000円安。

同社は4日に最大で300億円(250億円と投資家の需要が強い場合に50億円 を追加発行)のCB(2009年満期ユーロ円建て)を発行すると発表した。

有線ブロード株の売り気配について市場は「基本的には日本株全体が下落 しているマーケット要因があり、CBが株式に転換された場合の将来の1株当 たり価値希薄化への懸念がある」(UFJつばさ証券の曽根基春アナリスト) とみている。

CBの転換価額は3万4525円で株価4日終値の45%高い水準。調達資金は ブロードバンド事業への投資や借入金返済に充てる。曽根氏は調達する資金で 手元資金が豊富になり財務体質を強化できるとして、有線ブロードのCB発行 を評価している。将来は株式への転換が進む可能性があるが、その間にブロー ドバンド事業を強化できるともしている。

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