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KDDI:通期純利益23%上方修正、au好調-10-12月21%増益(3)

携帯電話国内2位のKDDIは、今期の収 益予想を上方修正した。携帯電話の「au」ブランドがけん引役となり、連結 純利益は1170億円と従来予想を23%引き上げた。東証で30日発表した。

2004年3月期の純利益は、すでに期初予想(710億円)を950億円に上方 修正しており、2度目の増額になる。前期比では2倍強になり、連続で過去最 高益を更新することになる。携帯電話auの加入者数が順調に増えており、「1 加入者当たりの平均月間収入」(ARPU)も堅調に推移している。

今期の累計契約者数は1682万人と従来予想を27万人上方修正した。AR PUも7440円と同120円増額している。携帯端末、サービスや料金が顧客に好 評で他社からの乗り換えが続いている。

アナリストの間では、KDDIが通期利益予想を増額するのはほぼ間違い ないとの見方が多かった。大和総研の森行眞司アナリストは通期の利益水準に ついて、「第4四半期にNTTドコモが次期FOMAを投入するので、これに対 する営業戦略でどの程度費用を投入するかがポイントになる」と予想した。

ドコモは2月以降に主力機種FOMAを投入する。KDDIの小野寺正社 長は会見で「FOMAは2月中旬から出るだろうが、人気機種は3月と聞いて いる」と述べたうえで「コミッション(販売奨励金)を増額するのではなく、 サービスなどを評価してもらって売っていく」との対応策を示した。

小野寺社長、来期にも自信

通期の連結売上高は2兆8480億円と従来予想を1%上方修正(前期比2.3% 増)、営業利益は2850億円と同12%上方修正(同2倍強)、経常利益は2670億 円と同11%上方修正(同2.4倍)した。

第4四半期(1-3月期)は連結純損益が64億円程度の赤字に陥る。今期 に予定しているマイクロ設備除却損の7割以上に当たる500億円以上を特別損 失に計上するのが主因。同時に年間で最も販売が膨らむ年度末の3月にかけて 新型携帯の販売も強化することで、費用が膨らみ営業利益や経常利益も圧迫さ れる。

アイエヌジー証券の早川仁・調査部アナリストは、今期の業績上方修正は 予想されたことであり、直接は株価に影響は与えない」と述べた。そのうえで、 「会社側が来期にいかにいい決算を予想するかに注目している」と語った。

その来期(2005年3月期)の収益環境について小野寺社長は、計画を策定 中と前置きしたうえで、「一般論で言えば、今期増えたauの顧客が来期は全体 的に収益に効いてくる」と述べ、自信を示した。また、「利益水準はコミッショ ンがポイントになる」とも付け加え、コミッションの水準も含めて収益計画を まとめる意向を示した。

この日発表した10-12月期決算は、連結純利益が前年同期比21%増の375 億円に増加した。

WIN、1カ月で4万7000台

KDDIが先駆けて発売した高速データ通信サービスを定額で受けられる 新型携帯「CDMA 1X WIN(ウィン)」については、発売からほぼ1カ月 となる昨年末で約4万7000台が売れた。WINについては今期中に45万台の 販売という目標を掲げている。小野寺社長は、商品としては十分だが顧客の認 知度が不足しているとの現状を述べ、定額制といった特徴を打ち出して営業を 進め、販売目標を達成する意向を示した。

KDDIの株価終値は、前日比2万円(3.3%)高の62万2000円。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841

松田 潔社 Kiyotaka Matsuda

鈴木 宏    Hiroshi Suzuki e.ueno@bloomberg.net Editor : Okimoto/Okubo

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