コンテンツにスキップする

ボーダフォン:通期経常益12%減額、1契約収入10-12月過去最低(2)

英ボーダフォン傘下のボーダフォンホー ルディングスは、通期(2004年3月期)の連結収益予想を下方修正した。経常 利益で従来予想を12%引き下げている。携帯電話の顧客獲得のための費用が膨 らんだうえ、「1加入者当たりの平均月間収入」(ARPU)も低迷している。

東証で28日発表した資料によると、通期の連結経常利益は1870億円(従 来予想は2120億円)に下方修正した。前期比では31%減になる。純損益も 1140億円の赤字(従来予想は1040億円の赤字)に引き下げた。純損益は固定 電話部門の日本テレコムを米投資会社リップルウッド・ホールディングスに売 却したことに伴う特別損失が影響する。

売上高も1兆6600億円と従来予想を1.2%下方修正した。前期比では

7.6%減になる。ここにきてボーダフォンは、契約者数を維持、拡大させるた めに販売インセンティブ(報奨金)を積み増している。料金割引サービスも強 化しており、こうした取り組みによる費用増加が利益を圧迫している。

収益のかぎを握る「1加入者当たりの平均月間収入」(ARPU)も10- 12月期に連続で過去最低を更新した。この期間のARPUは6637円と前年同 期に比べて640円、率にして8.8%低下した。

アイエヌジー証券の早川仁・調査部アナリストは、ボーダフォンのARP Uについて、毎月の使用料が高いハイエンドユーザーの流出、料金前払い式の プリペイド携帯の台数増加といった理由から「第2四半期に比べて厳しい状 況」と指摘していた。

ボーダフォンのARPUは、2001年10-12月期から低下基調をたどって いる。今期は3四半期連続で最低を更新しつづけていることになる。2001年の 上期のARPUは7800円以上を維持していた。

この日発表した第3四半期(4-12月期)累計の決算は、連結売上高が1 兆2887億円だった。決算発表はこの累計の売上高と通期予想の修正だけだっ た。30日に決算発表予定のKDDI、2月4日予定のNTTドコモはより詳し い決算を発表する予定。

ボーダフォンHDの株価終値は前日比5000円(1.7%)安の28万3000円。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

企業ニュース:JBN18

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE