スズキ:04年国内軽販売計画2%増、32年連続シェア首位へ(3)

米ゼネラル・モーターズ(GM)グループ のスズキは21日、2004年の販売・生産見通しを発表した。国内の軽自動車(排 気量660cc以下)販売は前年比2%増の57万5000台を計画する。新型車の投入 などにより猛烈に追い上げる2位のダイハツ工業を抑え、トップの座を死守する。

軽自動車市場全体の需要は前年並みの180万台と予想。津田紘社長は会見で 「厳しい年になると思うが、商品性能の向上とコストの削減に努める」と述べ、 台数とともに利益も引き上げる方針を示した。小型車を含めた国内全体の販売は 同3%増の64万5000台を見込み、国内と海外を合わせた世界全体での四輪車販 売計画は3%増の92万9000台としている。

世界生産は2%増の193万5000台となる見通しで、このうち国内生産が 3%増の94万9000台、海外生産が前年並みの98万6000台をそれぞれ見込む。 海外生産はハンガリーや中国、アジアでの伸びなどが期待できる一方、北米では モデル末期となった車種による販売減少が見込まれ、「全体では横ばいになる」 (津田社長)。輸出(完成車、半完成車の合計)は3%増の28万4000台を計画 する。

「軽」シェアは31年連続トップ

2003年の四輪車販売実績は、世界販売が前年比1%減の90万2629台。国 内販売が前年並みの62万7933台。軽自動車が2%減の56万3112台、小型車が 21%増の6万4821台だった。軽市場でのシェアは31.2%となり、31年間連続で トップとなったほか、軽自動車の国内累計販売台数が軽自動車メーカーとして初 となる1500万台を達成した。

ただ、ダイハツのシェアは29.5%とスズキとの差を前年の4.5ポイントか ら1.7ポイントに縮めている。昨年の販売台数は2002年まで7年連続トップだ ったスズキ「ワゴンR」が2位に後退、ダイハツ「ムーヴ」が初の首位を奪った。 鈴木修会長は「31年間トップを続けてきたので、これからも続けることが必要。 どこの世界でも負けていいことはない」と述べ、引き続き軽自動車メーカーでト ップの地位を守っていく方針であることを強調した。

米国販売、採算改善へ

北米事業の2003年9月中間期の営業損益は35億円の赤字(前年同期は35 億円の黒字)に転落。ここ数年、米国で収益率の低い法人向け(フリート)販売 を拡大させてきたことが響いた。スズキは現在、ピーク時に売り上げの3割を占 めたフリート販売比率を徐々に減らしており、現地販売会社アメリカンスズキモ ーター(ASMC)会長兼CEO(最高経営責任者)でもある中野宗吉副社長は 「今年中には8%まで引き下げる」と述べた。

一方で、販売網や車種を拡充して個人顧客を増やす。12月末現在で約480 店ある販売店数は2004年に約3割増の600店まで拡大する。中野副社長は「G Mからの人材3人を含めた5、6人で特別チームを組み、販売店を開拓してもら っている」と説明。また、鈴木会長は投入車種について「スズキとしても新車を 出すし、GMとも共同開発車を考えている」と述べ、品ぞろえを強化する方針を 明らかにした。

2004年のASMCの四輪車販売台数計画は、前年比40%増の9万5000台。 昨年実績は同14%減の約6万台だった。3年後の2007年には約20万台を目指 す。二輪車、船外機などを合わせた今年の総売上高は20%増の3000億円を見込 んでいる。

二輪車

2004年の二輪車国内販売は前年比5%増の15万2000台を計画し、海外を 合わせた世界販売(バギー含む)は5%増の52万1000台を見込む。2003年の 販売実績は低価格スクーター「チョイノリ」の効果で前年比22%増の14万4859 台と好調だった。今年の国内生産は4%増の48万9000台(昨年実績は14%増 の47万177台)、海外生産は30%増の187万8000台(同18%増の144万8731 台)となる見通し。中国、インドネシア、タイなどアジア地域での伸びが引き続 き寄与する。

スズキの株価終値は前日比16円(1.0%)安の1565円。

--*東京 白木 真紀 Maki Shiraki (813)3201-7644

松田 潔社 Kiyotaka Matsuda

小松 哲也 Tetsuya Komatsu mshiraki1@bloomberg.net Editor:Okimoto/Murotani

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