任天堂:2画面の新型携帯ゲーム機を年末発売-現行比8倍の容量(5)

ゲーム機大手の任天堂は21日、年末に新 しい携帯型ゲーム機を日米欧で同時発売すると発表した。液晶画面とMPU (超小型演算処理装置)をそれぞれ2つずつ搭載しており、サッカーゲームで は1つの画面でフィールド全体を、別の画面でプレーヤーを拡大して表示する といった遊びかたができる。

任天堂は携帯型ゲーム機と据え置き型ゲーム機に次ぐ第3のゲーム機とし て新たな収益の柱にしたい考え。5月に米国で開催されるゲーム業界の展示会 「E3」で展示、詳細を公表する。

21日の発表によると、新型機「ニンテンドー・ディーエス(仮称、D S)」は、現行の携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス(GBA)」と同 じ大きさの3インチ型カラー液晶(バックライト付き)を上下に2つ備え、そ れぞれに対応したMPUを搭載する。2枚の液晶画面を1つの大きな画面とし て使うことも可能。MPUを2つ搭載した初のゲーム機で、「これまでにない 種類のソフトを遊べる」(広報室の豊田憲・室長)のが売り物。MPUには半 導体設計大手の英アームが開発した機種を利用する。

ゲームソフトの記録媒体には容量が最大1ギガ(ギガは10億)ビットの 小型半導体メモリーを採用する。現行のGBAと比べて8倍以上と大容量なた め、高精細で複雑な動画像の処理などができる。

任天堂はこれまでGBAなど携帯型ゲーム機と、「ゲームキューブ」など 据え置き型ゲーム機をそれぞれシリーズで投入してきたが、「GBAとゲーム キューブの後継機の開発はニンテンドーDSと別個に進めている」(広報室の 皆川恭廣課長)としており、今回の新製品は同社にとって新たな試みとなりそ うだ。

年末にはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)も携帯型ゲ ーム機「PSP」を発売する。任天堂は「ニンテンドーDSは全く異なる種類 のゲーム機」(豊田氏)と位置付けており、PSPとは直接競合しないとみて いる。

三菱証券の村上宏俊アナリストは、「実際にゲーム機を見ないと評価でき ない」としたうえで、「ソフトに大容量の半導体メモリーを利用することで価 格が高くなる可能性があり、懸念材料だ」と指摘した。また、「本体価格が2 万円以下になるとの情報や液晶にシャープやNEC、松下電器産業が開発して いるような音が出る液晶画面を採用するとの話もある」としている。任天堂は いずれの可能性についても「コメントできない」(皆川氏)としている。

任天堂の株価終値は前日比40円(0.4%)高の1万100円。

--*東京 竹本 能文 Yoshifumi Takemoto (813)3201-8374

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki ytakemoto@bloomberg.net Editor : Okubo/E.Ueno

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