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米J.P.モルガン:債務スワップ取引が融資事業を超える-収益柱に

米銀行2位のJ.P.モルガン・チェースは200年以 上の間、政府や企業、個人向け融資でほとんどの利益を上げてきたが、21世紀に入って からはいわゆるスワップと呼ばれる市場での債務支払いの再編で収入を伸ばしている。

最高の信用格付けを持つ連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)から最低の投資適格格 付けを持つ医療保険のヒューマナといった幅広い顧客を相手に、固定金利と変動金利の 交換による低コストな資金調達を支援し年間100億ドル(約1兆715億円)相当を稼ぐ J.P.モルガンにとって、こうした金利・通貨スワップという取引は今では最大の収入 源となっている。

欧州金利部門のマネジング・ディレクターで共同責任者(ロンドン)のマイケル・ デービー氏は、「これはわれわれにとって巨大なビジネス」と述べている。J.P.モルガ ンは先週、同業の米バンク・ワンを買収することで合意しており、買収により資産は1 兆ドルを超える。

金利・通貨スワップ取引はもともと、1981年にソロモン・ブラザーズのジョン・ロ ッテンシュトライヒ氏がコンピューター・メーカーの米IBM向けに開発した金融商品。 スイスのバーゼルに拠点を置く国際決済銀行(BIS)によれば、金利・通貨スワップ 市場は昨年1-6月期に20%拡大し100兆ドルの規模となった。

ビル・クリントン前米大統領の下、財務次官を務めたグレー・ゲンスラー氏は、「デ リバティブ(金融派生商品)と金利スワップは米経済のリスクを拡散させるのに役立っ ており、米国の資本市場が世界で最高のものである主たる理由の1つ」としている。ゲン スラー氏は1998年のヘッジファンドのロングターム・キャピタル・マネジメントによる デリバティブ取引失敗が世界の金融市場にどれくらいの損害を与えるかを計測するため に活躍した。

--* ニューヨーク Joe Maguire

東京 笠原 文彦 Fumihiko Kasahara

(81)(3)3201-3761 fkasahara@bloomberg.net Editor: Sakihama

原題:J.P. Morgan's Debt Swapping Passes Lending as Top Money-Maker (抜粋)

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