KDDI:「ブルートゥース」内蔵携帯電話開発へ-トヨタと連携(2)

携帯電話国内2位でトヨタ自動車が主要株 主のKDDIは、無線通信の「ブルートゥース」機能を内蔵した携帯電話の開 発を進めている。自動車をはじめとする移動体と携帯電話の機能を組み合わせ る「テレマティックス」事業の一環。運転中の携帯電話使用が道路交通法の改 正により、厳しくなる公算が大きいことにも有効な対応策になるとみている。

KDDIはブルートゥース機能をアタッチメントとして携帯電話に装着で きる装置を先月投入、現在、この機能を携帯本体に取り込んだ機種を開発中。 KDDIのau事業企画本部プロダクト統括部の酒井清一郎・次長は「トヨタ と連携してできるだけ早い時期の投入に向けて企画・開発している」と述べた。 機器の開発メーカーについては明らかにしていない。

ブルートゥース機能が付いた携帯電話は、トヨタ車で「G-BOOK」(ト ヨタの車載通信機器)ブルートゥース対応機能が付いた車内で、自動的にハン ズフリー電話になる。携帯電話に登録した住所録といったデータをG-BOO Kの車載コンピュータにコピーすることも可能。

警察庁は昨年末、運転中に携帯電話を手で持って使用する行為に「5万円 以下の罰金」を科すことを含む道路交通法の改正試案を作成した。19日召集の 通常国会に法案を提出する。KDDIはブルートゥース機能を内蔵した携帯電 話を活用すれば、道交法が強化されても安心して車内で通話できるとみている。

KDDI-トヨタ連合、ドコモに先行

運転中の携帯使用が厳しくなる可能性が高いことについて、国内最大手N TTドコモは「ドライブモード」使用を呼びかける従来の対応を踏襲する。こ うした点を踏まえアイエヌジー証券の早川仁・調査部アナリストは、テレマテ ィックスでも車載機器と携帯電話を接続する分野では、「資本関係があるKD DI-トヨタ連合が、ドコモを現時点では一歩リードしている」と指摘した。

「ドライブモード」は携帯電話のボタンを操作すれば、運転中で通話でき ない旨を電話を掛けてきた相手にメッセージで自動的に知らせ、そのまま電話 が切れる機能。

KDDIは2001年6月、無線でデータ通信が可能なブルートゥース機能付 の携帯電話(ソニー製)を発売した。同じ機種同士やソニーのパソコン「バイ オ」とのデータ通信が可能で、日本初のブルートゥース機能搭載の携帯電話だ った。現在開発中の音声通話用ブルートゥース機能内臓の携帯電話は、遅くと も年内には発売になる見通し。

ブルートゥース機能搭載には特殊な技術が必要なうえ、コストもかかるこ とから、標準装備にはならず、一部の機種に採用される。ブルートゥースは10 メートル以内であれば、赤外線と違い障害物があっても利用できる携帯情報機 器向けの無線通信規格。装置は小型化でき、消費電力も少ない。免許なしで使 うことができる2.45ギガヘルツ(ギガは10億)帯の電波を使い、世界中で利 用可能。

KDDIの株価は、前週末比7000円(1.2%)安の60万4000円(午前10 時26分)。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

企業ニュース:JBN18

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