アジアのナフサ価格が上昇:アブダビ石油の供給減や中国での需要増で

中国での原料需要が高まるなか、アブダビ国営石油 が韓国や日本の石油化学メーカーなどへのナフサの出荷を削減したのを受けて、アジア 地区のナフサ価格がさらに上昇を続ける可能性が出てきた。同価格は現在、10カ月ぶり の高値を付けている。

韓国のサムスン石油化学、三菱商事、出光石油化学の関係者が匿名を条件に明らか にしたところによると、アブダビ国営石油は今月、これら3社への供給量を最大10%削 減する。ナフサは、プラスチック製造に使用されるエチレンなどの石油化学製品に加工 される。

ナフサ価格は、供給量が減少するとともに原料である原油価格がニューヨーク(W TI)相場で過去8カ月間に18%上昇したことから、約70%高騰した。中国では、経済 成長が所得を押し上げ、石油化学製品の加工品であるプラスチック部品を含む自動車や 携帯電話の売り上げが急増し、エチレンの需要がさらに増加しているため、ナフサの供 給量はさらに減少する可能性がある。

アブダビ国営石油の関係者は、匿名を条件に、同社がアジア企業への供給を削減す ることを認めている。

ブルームバーグ・ニュースが石油精製会社担当者、トレーダー、アナリストら5人 を対象に実施した調査によると、ナフサ価格は、原油や石油化学製品の需要が減少し、 石油精製各社が整備などのためナフサ製造工場を閉鎖する3月までの間、10カ月ぶりの 高値に近い水準を維持すると予想されている。

ブルームバーグ・データによると、今月9日に日本に輸入されたナフサは1トン当 たり380ドル(約4万300円)で、昨年の3月14日以来の高値だった。15日のナフサ 価格は、同367.50ドルだった。

--*シンガポール Nesa Subrahmaniyan 東京 堀江 広美 Hiromi Horie (81)(3) 3201-8913 hhorie@bloomberg.net Editor:Abe

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