エルピーダ:主幹事は大和SMBCとドイツ証―年内にも1000億円(2)

NECと日立製作所の共同出資による半導体メーカ ー、エルピーダメモリは、年内にも実施する上場主幹事に、大和SMBCと、ドイツ証 券を指名した。新株発行で1000億円の資金調達を目指す。生産能力を増強、DRAM (記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)のシェア拡大を狙う。また、 ドイツ証が、日本で上場主幹事を獲得するのは2件目で、今回が最大となる。複数の関 係者が15日までに明らかにした。

国内唯一のDRAMメーカーであるエルピーダは、2002年11月に、坂本幸雄新社 長が就任して以降、親会社のNECと日立に委託していたDRAM生産を、自社の広島 工場での生産と、中国・台湾のファウンドリー(受託生産業者)に委託する方針に転換 した。

2003年には、米インテルや日本政策投資銀行などから1700億円の資金調達に成功 し、広島工場の生産能力を増強を開始した。直径300ミリの大口径ウエハーを加工する 先端生産ラインの月産能力を3000枚から1万3000枚(04年1月現在)まで引き上げて おり、6月には2万1000枚まで増やす計画だ。

典型的な装置産業であるDRAM事業は、市況の悪化した時期に積極投資を行った 韓国サムスン電子と米マイクロン・テクノロジーの一大攻勢で、日本メーカーが撤退を 余儀なくされた。こうした反省から、エルピーダは、市場からの資金調達により生産能 力を先行して拡大する。上場による資金調達を広島工場の敷地内の新棟建設資金などに 充てる。

エルピーダメモリのIR&マーケットコミュニケーション・グループの高橋優子氏 は、「2004年度中の上場を計画しており、(社員の士気を高めるため)ストックオプシ ョン(新株付与権)の付与も検討しているが、具体的な時期や市場は未定」としている。

NECの株価は前日比19円(2.2%)安の838円、日立製作所は12円(1.7%)安 の705円(いずれも午前10時18分)。

--*東京 藤田 淳子 Junko Fujita (813)3201-8950

竹本 能文 Yoshifumi Takemoto (813)3201-8374 jfujita@bloomberg.net Editor:Kaimai

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