石油タンカー運賃が下落-3年ぶりの高値水準で調整局面入りへ

石油を運ぶ大型タンカーの運賃が下落してい る。需給バランスが引き締まるなどして昨年12月には急騰し、約3年ぶりの高 値を付けたが、現在はそれに比べ半減した水準。価格が過剰に上昇したとの指 摘もあって、高値調整局面に入り、落ち着きを取り戻している。

タンカーをスポット調達する際の値決めに用いる運賃指標で中東-日本間 (25万トン級)のワールドスケール指数(WS)は8日、85.0と昨年12月に 付けた高値から49%下落した水準。昨年11月初旬に95.0だった同指数は150 前後まで急上昇し、12月中旬には167.5と約3年ぶりの高値まで上昇した。足 元のタンカー運賃について飯野海運・オイルタンカーグループの長命渉チーム リーダーは「年末にオーバーシュートした部分の調整局面で沈静化している」と 指摘する。

WSは国際的なタンカー運賃指標で、燃料代や港費を考慮して航路別に1 トン当たりの基準価格を年1回設定する。これをWS100(基準価格の100%) としている。例えば、ある航路の基準価格が15ドルとすると、WS80で成約し た場合は12ドルとなる。

サウジアラビアの主要港ラスタヌラから横浜間の2004年の基準価格は

12.81ドルと03年に比べ8%上昇した。その影響を考慮して先月から今月の下 落について長命氏は「WSが下落したほど大きな運賃下落ではない」との見方を 示す。

石油タンカー運賃の上昇には、中国の石油消費量の拡大や同国での鉄鋼石、 石炭などの輸入急増に伴うばら積み貨物船の運賃上昇につられている面もある。 世界の原油需要は第2四半期(4-6月)にかけて落ち込む見通しだが、海事 産業研究所の長塚誠治・上席研究員は「中国の石油需要拡大を反映し、基調とし て運賃は上昇する」と指摘する。

--*東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki (81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

企業ニュース:JBN18 新日本石油のニュース {5001 JP

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE