ことしの欧州成長率、10年ぶり低水準-経済研究所が合同予想

欧州の9つの経済研究所は28日共同で経 済見通しを発表し、ことしの欧州の経済成長率は10年ぶりの低水準となる一方、 フランスの財政赤字は2005年まで欧州連合(EU)が定めた上限を上回るとの 見方を明らかにした。

9つの経済研究所が合同で組織するユーロフレームがベルリンで発表した 見通しによれば、ユーロ圏経済の成長率はことし0.3%に達する。その後2004 年に1.7%、2005年には2.1%に加速する見込み。

これら研究所のうちの1つ、ドイツ経済研究所(DIW)のチーフエコノ ミスト、グスタフアドルフ・ホーン氏は記者会見で、「われわれは来年からユー ロ圏の経済活動が回復していくと予想している。見通しは改善している」と述べ た。

ユーロフレームの見通しは、1カ月前にEUの行政執行機関である欧州委 員会が発表した予想値を下回るものとなっている。欧州委員会の予想では、 2003年のユーロ圏の経済成長率は0.4%。リセッション(景気後退)に陥った 1993年以来の低成長になると見込まれている。2004年は1.8%成長の見通し。

ユーロフレームは、ユーロ圏諸国の中では、域内で2番目に大きな経済規 模のフランスが2005年まで4年連続でEU加盟国の財政規律を定めた協定に違 反する唯一の国となると予想している。

ユーロフレームの予想では、2005年の仏財政赤字は国内総生産(GDP) に対して3.7%となりEUで上限と定めている3%を超える一方、ドイツの財 政赤字は対GDP比3%まで減少するとしている。

--*ベルリン Andreas Cremer 東京 笠原 文彦 Fumihiko Kasahara (81)(3)3201-3761 fkasahara@bloomberg.net Editor: Okochi

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