デジキューブ:破産申し立て、負債約95億円-FF発売延期響く(3)

人気ゲームソフト「ファイナルファンタ ジー(FF)」を取り扱うゲーム卸売りのデジキューブは26日、東京地方裁 判所に破産を申し立てたと発表した。次期FFの発売が延期になり売上高が急 減、今期末で債務超過に陥る可能性があり、資金調達や負債返済は困難と判断 した。負債総額は約95億円。

収益のかぎを握るFFは、ゲームソフト大手でデジキューブ筆頭株主のス クウェア・エニックスが2004年夏に発売を延期した。このためデジキューブ の今期(2004年3月期)の売上高はゲーム攻略本の減少も含めて100億円前後 (予想はFF今期発売を前提に210億円)に半減する見通し。通期での期間損 益は27億円程度の赤字に陥り、債務超過の可能性が生じた。

国内ゲームソフト市場は2000年3月をピークに減少基調をたどっており、 現状のままでは収益回復は困難として事業継続を断念した。負債の内訳は借入 金46億円、社債15億円など。主要取引銀行は四国銀行とUFJ銀行で、借入 金もこの2行からが多い。社債は三井住友銀行が10億円、UFJ銀行が5億 円を引き受けている。

記者会見したデジキューブの染野正道社長は「FFの発売延期の影響が大 きかった。スクウェア・エニックスからこれ以上の支援は不可能と判断した」 と説明した。

同社は1996年2月にスクウェアの100%出資によるビデオゲームの卸売 り・ゲーム書籍の制作会社として発足。取り扱いゲームソフト販売数量は1998 年3月期には860万本あったが、ゲームソフト市場の縮小からこれが2003年 3月期には242万本に激減した。また2001年1月にサービスを開始したキオ スク端末事業の撤退(同年9月)により、総額約60億円の事業損失を計上し た。

2002年5月には累損の解消、財務体質の強化を目的にカルチュア・コンビ ニエンス・クラブなどの出資と事業支援を受けた。しかし、国内ゲームを含む コンテンツ(情報の中身)市場の縮小傾向、収益環境の悪化は止まらなかった。

デジキューブ株の26日終値は前日比100円高(0.1%)高の9万1100円。

--* 東京 林 純子  Junko Hayashi (813)3201-3059

上野 英治郎 Eijiro Ueno juhayashi@bloomberg.net Editor:Okubo

カルチュア・コンビニエンス・クラブ

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