楽天株が大幅安:公募増資で需給悪化懸念-株下落で調達額も減少(3)

第3四半期決算と公募増資を前日に発表し た楽天の株価が大幅に下落、一時前日比で10%近く下げた。期間収益は順調に 伸びたが、DLJディレクトSFG証券の買収資金を調達するためなどの公募 実施で株式の需給悪化、1株当たりの価値希薄化懸念が浮上している。

株価は一時4万1000円(9.8%)安の37万6000円まで売り進まれた。9 月18日(34万円)以来ほぼ2カ月ぶりの安値になる。午前終値は同2万9000 円(7.0%)安の38万8000円。値下がり率はジャスダック市場17位、売買代 金は26億8000万円と同2位。

楽天は新株式10万株(発行済み株式の10%弱に相当)を発行すると20日 に発表した。DLJ証の買収資金300億円強などを調達する。調達額は14日の 株価を基に498億円と発表したが、その後の株下落で大幅に減るのは必至。

20日株価終値で算出した調達額は400億円弱の見込み。公募の発行価額は 12月1-3日に決める予定。調達額が予定を下回った場合は、借入金の返済額 (予定では150億円)などを減らす。公募以外に2万5000株の売り出しも予定 している。

いちよし経済研究所の納博司・アナリストは、この日の楽天株について「増 資による需給悪化が押し下げ要因になっている」と述べた。単純計算で1割程 度下がるとしている。さらに証券業は楽天にとって異色事業で、相場に左右さ れやすいため既存事業に比べてコントロールしにくい面が大きいとみている。

同時に、DLJ買収については「金融ビジネスに本気で取り組む表れであ り、中長期的な取り組みに注目している」とも述べた。

第3四半期(7-9月)連結決算は、営業利益が前年同期比57%増の10億 7000万円となり、四半期ベースで過去最高益を更新した。インターネット仮想 商店街「楽天市場」の取引量が伸びている。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

企業ニュース:JBN18

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE