石油元売り4社:9月中間決算はマージンの改善で大幅増益

石油元売り会社4社の2003年9月中間期連結決 算が18日、出そろった。石油製品の販売価格から原油の仕入れ価格と精製コストを差 し引いた利幅(マージン)が大きく改善するなど、収益環境の好転を背景に各社とも純 利益を大幅に伸ばした。

新日鉱ホールディングスの杉内清信シニアオフィサーは、「特に4-5月、原油価格 が下がる過程で石油製品価格が比較的堅調だった」と説明した。新日本石油はマージンの 改善で272億円の営業増益要因、新日鉱ホールディングスでは93億円の経常増益要因 となった。

一方、出光興産を除く3社が総平均法による原油の在庫評価を実施しており、前年 同期とは逆に在庫評価が減益要因となった。期初に高値在庫を抱えていたため、期中平 均では仕入れ原価が押し上がり、新日石で394億円の営業減益要因になったほか、コス モ石油が152億円、新日鉱HDが87億円とそれぞれ経常減益要因となった。

通期では各社ともマージンの改善効果やコスト削減が寄与し、新日石を除いた各社 が純利益の増益を見込む。出光興産は、前期にリストラ費用などの特別損失を計上した 反動もあり、前期比6.4倍の140億円を見込むが、火災のあった北海道製油所の稼働 停止に伴う追加負担の発生で利益が下振れる可能性もある。

一方、減益を見込む新日石では、在庫評価の影響を除いたベースでの経常利益は前 期比2倍の855億円を見込んでおり、「実質的には増益」(西尾進路副社長)と評してい る。

【石油4社の業績一覧、上段:9月中間期実績、下段:04年3月期見通し】 (単位:億円、カッコ内は前年同期比%、-は比較できず、新日鉱HDは旧ジャパンエ ナジーとの比較)

売上高      営業利益   経常利益   純利益 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新日石   19942(+7.4) 185(-20) 198(+0.3) 102(20倍)

42100(+0.5) 455(-53) 440(-52)  140(-57) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出光興産  11705(+5.6) 459(+93) 340(3.8倍) 83(+57)

24500(+0.6) 950(+30) 630(+29)  140(6.4倍) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新日鉱HD 10524(+4.1) 185(+52) 193(+71)  42(+83)

21700(+0.3) 455(+13) 440(+19)  120(3.3倍) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― コスモ石油  9225(+2.8)  96(3.6倍) 81(-)   28(-)

19000(-0.1) 300(+24) 250(+33)  100(2.9倍) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

--*東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki (81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Ozawa

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