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日本テレコムHD:中間赤字1250億円、固定電話売却損-通期赤字(4)

英ボーダフォン傘下、日本テレコムホールディン グスの9月中間決算は、連結純損益が1250億円の赤字(前年同期は435億円の黒字)に 陥った。固定電話部門の日本テレコム株式売却に伴う損失が1613億円に達した。主力の 携帯電話(ボーダフォン)事業でも第3世代携帯電話(3G)の投資に伴う設備償却で 費用が膨らみ、本業の利益を示す営業利益も減少した。

東証で18日発表した9月中間連結決算によると、特別損失は1655億円に達した。 日本テレコムの売却損失引当金のほか、株式評価損や売却損が加わった。3G携帯の 「ボーダフォン・グローバル・スタンダード」をはじめとする移動体通信での投資によ り、連結営業利益は前年同期比12%減の1253億円と営業減益になった。

ボーダフォン単体の中間決算は当期利益が5.4%減の700億円、営業利益は5.8%減 の1220億円、売上高は6.2%増の7560億円だった。

上期の携帯電話契約数は伸び悩んだ。9月末の累計契約は1459万1100台と3月末 比で62万7800台、4.5%増加した。上期の市場は293万8000台、3.9%増加した。この 結果、累計シェアは18.6%と3月末(18.5%)と同水準にとどまり、純増シェアは

21.4%と1-3月(29.9%)に比べて大きく落ち込んだ。

通期(2004年3月期)の連結純損益は1040億円の赤字に下方修正した。米投資会 社リップルウッド・ホールディングスへの日本テレコムの売却は11月14日に完了、中 間期で計上した売却損が通期でも響く。通期の従来予想は前期比22%減の620億円の黒 字だった。売上高は従来予想の1兆8650億円から1兆6800億円へ9.9%引き下げたほ か、経常利益も2130億円から2120円へ0.5%下方修正した。

日本テレコムには現時点で、リップルのほかGSキャピタルをはじめ5社が出資す ることが決まっている。

携帯電話事業に経営資源を集中

固定電話部門を切り離す日本テレコムHDは、携帯電話事業に経営資源を集中させ る。新社長にボーダフォン日本法人のダリル・グリーン社長兼最高経営責任者(CE O)が12月9日付で就任する。ウィリアム・モロー社長は退任する。同日に臨時株主総 会も開催、社名を「ボーダフォンホールディングス」、本店所在地を現在の東京都中央 区からボーダフォン本社がある東京都港区に変更することを決議する。社名と本店所在 地変更は12月10日付。

同社はこの日の発表でこのほか、固定電話部門売却を受けて株主への利益分配額を 確保する目的で資本準備金から利益余剰金に振り替える資本準備金減少額を11月12日 に発表した1100億円から2000億円に変更した。

新光投信の宮間俊行アナリストは、「ボーダフォンは世界ブランドだということを 前面に出して売っていけばいいのだが、現状は縮小均衡気味だ。(ドコモ、auと)真 正面から競争しているという印象も薄い。ブランド名がまだ浸透していないようだ。ボ ーダフォンへのブランドチェンジがスムーズにいってない」と厳しい評価を下した。

日本テレコムHDの株価終値は前日比6000円(1.8%)高の33万3000円。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841

松谷 実 Minoru Matsutani e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

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