新日石が下落、今期業績見通しの下方修正を嫌気

新日本石油が反落。この日は、売り気配で 始まり、前週末比18円(3.3%)安の530円で寄り付いた。先週末の取引時間後 に発表した9月中間決算で、通期業績見通しを下方修正したことが嫌気されている。

新日石が14日発表した2004年3月期連結業績見通しは、経常利益が前期 比52%減の440億円、純利益は同57%減の140億円と経常利益で140億円、純 利益で110億円それぞれ従来予想を下方修正した。売上高も前期比0.5%増の4 兆2100億円と従来予想を1100億円下回る見通し。

下方修正の理由は、保安検査の虚偽報告に伴う製油所の稼働停止などによる 影響や冷夏による石油製品販売の伸び悩み、原油在庫の評価損が当初見通しよりも 拡大することなどが響く。

UBS証券株式調査部の伊藤敏憲シニアアナリストは、下方修正要因のほと んどは今期の一過性のもので「来期以降は減益要因として働かず、会社の業績が回 復基調、利益成長が今期以降続くという見方は基本的に変える必要はない」と指摘。 そのうえで「業界の収益環境が大きく改善していることが確認され、石油産業全体 の収益環境が良くなっていることはポジティブ」との評価を示した。

株価見通しについて伊藤氏は、新日石の株価純資産倍率は1倍を割っている ことなどから「現在の株価が割高というわけではなく、今期以降業績が回復基調に あるということが理解されれば株価は立ち直る」と述べ、業績下方修正による株価 への影響は短期的に限定されるとの見方を示した。同証券では来期以降の業績見通 しを変更する必要はないとして、14日付で目標株価600円を継続した。

--*東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki (81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Okimoto

企業ニュース:JBN18

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