新日石:9月中間純利益は20倍の102億円-通期は下方修正(4)

新日本石油が14日発表した2003年9月期の連結 純利益は前年同期比20倍の102億円となった。石油製品販売のマージン改善や、前年同 期に計上した早期退職希望者に対する退職金負担の影響がなくなるなど特別損益が改善 したことで利益は大幅に向上したが、冷夏の影響などで販売数量が伸び悩み、従来予想 の120億円は下回った。通期の連結純利益も原油在庫の評価損が膨らむことなどから従 来予想の250億円から前期比57%減の140億円へと下方修正した。

中間期の売上高は前年同期比7.4%増の1兆9942億円、営業利益は同20%減の185 億円だった。販売数量の増加やマージンの改善で287億円、コスト削減・効率化で93億 円などの増益要因があったが、在庫評価損で394億円、製油所の稼働停止で69億円など が減益要因となった。営業外損益が改善したことで経常利益は同0.3%増の198億円だ った。

2004年3月期の連結業績見通しは下方修正した。売上高は前期比0.5%増の4兆 2100億円と1100億円、経常利益は同52%減の440億円と140億円それぞれ従来予想を 下回る。石油製品の販売が上期に伸び悩んだことに加えて、下期の想定原油価格を1バ レル当たり25ドルから26.4ドルに、想定為替レートを1ドル=120円から110円へと 変更した結果、円高の影響によって原油価格が従来予想と比べて下落するとして、総平 均法による在庫評価損が80億円程度拡大することが響く。

ただ、原油価格動向などによって左右される在庫評価の影響を除いたベースでの経 常利益は前期比2倍の855億円を見込む。同日都内で記者会見した西尾進路副社長は、 来期は360億円のコスト削減を計画しており「2005年3月期に経常利益1300億円(の中 期経営計画の達成)は射程距離に入ってきた」と収益力に自信を示した。

新日石の株価終値は前日比10円(1.9%)高の584円。

--*東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki (81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

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