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NTT株がストップ高:コスト減で固定系好調-通信株軒並み高に(6)

前日に中間決算を発表したNTTの株価が 大幅高。前日比で11%以上も上昇してストップ高(値幅制限いっぱいの上昇) となり、そのまま取引を終えた。中間決算では増収増益を確保したうえ、通期 予想を軒並み上方修正しており、取引開始から投資家の買い注文が先行した。 市場予想以上に固定電話部門の利益がコスト削減効果で伸びている。

株価は取引開始から買い気配値を切り上げて午前9時半前後に売買が成立 した。その後も買い進まれ、取引終了近くにストップ高となる前日比5万円 (11%)高の50万1000円まで上げた。そのまま取引を終え、4615株の買い注 文が残った。前日終値で時価総額が7兆円を超える巨大企業のNTTがストッ プ高まで買い進まれるのは異例。

値上がり率は東証1部5位、売買代金も407億円と同5位に膨らんだ。ス トップ高により時価総額は8兆281億円に膨らんだ。NTT株がストップ高に なったのは、1998年10月7日以来ほぼ5年ぶり。

市場はNTT株の大幅高について「コスト削減が奏功して固定電話部門の 利益が好調だった。予想はしていたが、マーケットにとってはサプライズだと 思う」(早川仁・アイエヌジー証券アナリスト)とみている。NTTの格付けは 「買い」に据え置く意向で、想定株価を55万円としている。

佐分博信・UFJつばさ証券アナリストも、中間決算はポジティブサプラ イズ(前向きな驚き)、子会社NTTドコモとNTTデータの営業減益を固定通 信の増益でカバーしたと評価した。上方修正した通期利益予想も依然「保守的」 で、格付けは「A」(買い)を継続、想定株価も60万5000円を維持した。

NTTが11日発表した9月中間連結決算は、子会社NTTドコモの売上高 増加で0.8%増とわずかながら増収に転じた。固定電話部門のコスト削減も進め て営業利益は1.6%増、税引き前利益も9.5%増と増益を確保した。純利益は約 12倍の3836億円。

通期(2004年3月期)の業績見通しは連結純利益で前期比約2.5倍の5820 億円(従来予想は4530億円)、税引き前利益は同0.5%増の1兆4120億円(同 1兆2350億円)、売上高は同1.1%増の11兆400億円(同10兆9200億円)。

早川氏は「通期でも固定電話部門の増加が全体の収益をかさ上げする」と 分析している。

NTT以外でも通信株は軒並み上昇。株価はNTTドコモが1万4000円 (6.2%)高の24万円、KDDIは3万6000円(6.8%)高の56万6000円、 日本テレコムホールディングスは2万1000円(6.8%)高の33万円となってい る。

東証株価指数(TOPIX)の上昇寄与度には1位にドコモ、2位にNT T、3位にはKDDI、4位に日本テレコムホールディングスが入っており、 通信株の上昇は日本株全体も押し上げた。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

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