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NTT株ストップ高寸前に:コスト減で固定系好調-通信軒並み高(3)

前日に中間決算を発表したNTTの株価が 大幅高、一時前日比で11%近く上昇してストップ高(値幅制限いっぱいの上昇) 寸前まで上げた。中間決算では増収増益を確保したうえ、通期予想を軒並み上 方修正しており、取引開始から投資家の買い注文が先行している。市場予想以 上に固定電話部門の利益がコスト削減効果で伸びている。

株価は一時前日比4万9000円(11%)高の50万円ちょうどまで上げた。 取引開始から買い気配値を切り上げて午前9時半前後に売買が成立した。その 後も買い進まれ、ストップ高となる5万円高まであと1000円に迫った。時価総 額が7兆円を超える巨大企業のNTTがストップ高近くまで買い進まれるのは 異例。

株価の午前終値は4万4000円(9.8%)高の49万5000円。値上がり率は 東証1部2位、売買代金も220億円と同5位に膨らんでいる。

市場はNTT株の大幅高について「コスト削減が奏功して固定電話部門の 利益が好調だった。予想はしていたが、マーケットにとってはサプライズだと 思う」(早川仁・アイエヌジー証券アナリスト)とみている。NTTの格付けは 「買い」に据え置く意向で、想定株価を55万円としている。

佐分博信・UFJつばさ証券アナリストも、中間決算はポジティブサプラ イズ(前向きな驚き)、子会社NTTドコモとNTTデータの営業減益を固定通 信の増益でカバーしたと評価した。上方修正した通期利益予想も依然「保守的」 で、格付けは「A」(買い)を継続、想定株価も60万5000円を維持した。

NTTが11日発表した9月中間連結決算は、子会社NTTドコモの売上高 増加で0.8%増とわずかながら増収に転じた。固定電話部門のコスト削減も進め て営業利益は1.6%増、税引き前利益も9.5%増と増益を確保した。純利益は約 12倍の3836億円。

通期(2004年3月期)の業績見通しは連結純利益で前期比約2.5倍の5820 億円(従来予想は4530億円)、税引き前利益は同0.5%増の1兆4120億円(同 1兆2350億円)、売上高は同1.1%増の11兆400億円(同10兆9200億円)。

早川氏は、「通期でも固定電話部門の増加が全体の収益をかさ上げする」と 分析している。

午前の株式相場ではNTT以外でも通信株は軒並み上昇。午前終値はNT Tドコモが1万1000円(4.9%)高の23万7000円、KDDIは2万3000円 (4.3%)高の55万3000円、日本テレコムホールディングスは1万1000円 (3.6%)高の32万円となっている。

東証株価指数(TOPIX)の上昇寄与度には1位にドコモ、2位にNT T、4位にはKDDIが入っており、通信株の上昇は日本株全体も押し上げて いる。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo/okimoto

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