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NTT:中間期増収に転換、コスト減で利益確保-通期収益上振れ(4)

世界最大の電話会社NTTの中間連結決算は、子会 社NTTドコモの売上高増加でわずかながら増収に転じた。コスト削減も進めて営業利 益、税引き前利益も増益を確保した。通期の収益は売上高や利益項目を軒並み上方修正 している。

東証で11日発表した9月中間連結決算は、売上高が前年同期比0.8%増の5兆4124 億円と前年実績を上回った。携帯電話子会社ドコモがカメラ付き携帯電話や第3世代携 帯電話(3G)「FOMA(フォーマ)」の伸びを足がかりに売り上げを伸ばし、親会 社NTTの増収確保につながった。

半期ベースの売上高は、前年中間期に1952年の旧電電公社発足以来で初の減収に陥 り、前年下期も減収になった。足を引っ張っている固定電話の音声収入はこの中間期も 減収が続いた。記者会見した和田紀夫社長は売上高について「固定系が厳しく、増収基 調に転じたとはいえない」と厳しい見方を示した。

中間期の営業利益は1.6%増の8366億円、税引き前利益も9.5%の8427億円になっ た。増益を確保したのはコスト削減が背景。ドコモ株式売却益など1895億円も加わり、 純利益は12倍の3836億円に拡大した。前年同期の純利益はドコモの海外投資損失で急 減していた。

大和証券投資信託委託の長野吉納・投資調査部次長はNTT決算について「ドコモ 以外の事業の展望が見えず、ドコモの業績が悪化すると大きな影響を受けることがリス クとなっている」と指摘した。同次長はこの日の決算でNTT株価が動くとは予想して いない。

通期収益を上方修正、一転して増収に

通期(2004年3月期)の業績見通しは上方修正した。連結純利益は前期比約2.5倍 の5820億円(従来予想は4530億円)、税引き前利益は同0.5%増の1兆4120億円(同 1兆2350億円)、売上高は同1.1%増の11兆400億円(同10兆9200億円)を見込む。

通期売上高も従来は減収を予想していたが、ブロードバンド(高速大容量通信)通 信関連を中心とした新規事業の拡大と、継続的な構造改革で収益増を図る。年間配当は 1株当たり5000円の普通配当を予定している。

NTTの株価終値は、前日比6000円(1.3%)高の45万1000円。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841

鈴木 恭子 Kyoko Suzuki

山崎 朝子 Tomoko Yamazaki e.ueno@bloomberg.net Editor :Okubo

企業ニュース:JBN18

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