ソニー、独ベルテルスマン:音楽事業統合で世界2位レコード会社に

ソニーと独メディア大手ベルテルスマンは 6日、両社の音楽部門統合について合意したことを明らかにした。実現すれば、 310億ドル(約3兆4000億円)規模の世界レコード業界で2位の会社が誕生す る。

ベルテルスマンのウェブサイトで公表された両社の声明によると、統合後 の新会社は「ソニーBMG」で、株式保有割合は50%ずつとなる。ベルテルス マンの音楽子会社BMGのロルフ・シュミットホルツ会長が、新会社の会長に 就任し、ソニー・ミュージックのアンドルー・ラック会長が最高経営責任者 (CEO)となる見込み。

世界市場シェアの約4分の1を握ることになる新会社は、ソニーの人気ア ーティスト「ビヨンセ」やBMGの「エルヴィス・プレスリー」などの音楽販 売を手掛けていく。音楽関連の売上高は過去3年間で20%減少し過去10年間 強で最低水準まで落ち込んだ。このため、音楽業界では合併を探る動きが加速 している。

業界統計によると、ソニーBMGは世界音楽シェア25.1%、売上高80億 ドル(2002年)と、仏ビベンディ・ユニバーサル傘下のユニバーサル・ミュージ ックに次ぐ規模となる。

米銀バンク・オブ・アメリカのロンドン在勤アナリスト、ジュリアン・ラ ッフェルズバウアー氏は「音楽業界は非常に困難な時期に直面しており、コス トを削減するには合併しか方法は残されていない」と指摘。さらに「上位同士 の英EMIと米ワーナー・ミュージックが合併交渉を進めていることが、下位 のソニーとベルテルスマンに同様の道を急がせ、取り残されないようにしたの だろう」と受け止めている。

ただ、アナリストらは、独占禁止当局は主要5社で市場全体の75%を占め る音楽業界での大手同士による合併を2件も認可する可能性は低いとみている。 インベステック・セキュリティーズのアナリスト、キングスリー・ウィルソン 氏は「独占禁止当局が合併を認めるのは1件だけで、2件を認可するのはほぼ 不可能だろう」と予想している。

ベルテルスマンはEMIとの合併を模索したが合意に達せず、2001年にB MGの経営陣を刷新、その後1100人を削減するなどコスト削減を断行。今年 に入ってからはワーナー・ミュージックとの合併交渉も進めていた。

中央証券証券本部の関恒一課長は、「ソニーは10月に構造改革計画を発 表して以降、家庭用ゲーム機『プレイステーション2』の国内価格値下げなど さまざまな経営戦略を打ち出している。今回の事業統合で世界2位のレコード 会社ができることはポジティブ(プラス要因)」と評価している。一方、「現在 の市場環境では今回の合意が必ずしも株価の上昇につながるとはいえない。ソ ニーはさらに株価を意識した戦略を打ち出してくるのではないか」と指摘して いる。

--*エディンバラ Cecile Daurat ロンドン 吉崎美帆 Miho Yoshizaki 東京 笠原 文彦 Fumihiko Kasahara 山崎 朝子  Tomoko Yamazaki 竹本 能文  Yoshifumi Takemoto (44) (20) 7073-3636 myoshizaki@bloomberg.net Editor: Okochi/Okubo

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