域内市場創設や供給源多様化が必要-初の日中韓エネルギーフォーラム

日本、中国、韓国のエネルギー関係者が集まり、地 域間の協力関係などを話し合う「北東アジア石油フォーラム」(主催:日本エネルギー経 済研究所)が6日、2日間の日程を終えた。3カ国のエネルギー関係者が一堂に集うの は初めてで、域内での石油市場の創設の重要性で一致したほか、中東依存度を引き下げ るため供給源の多様化の促進などが課題として挙がった。

2日間のフォーラムを通して、中東地域から供給されるアジア向けの原油は欧米向 けよりも割高であるアジアプレミアムの解消のためには「北東アジアの需給が反映される 市場の創設」(韓国石油元売り2位のLGカルテックス・マーケティング企画部門のイル ソップ・ソー・シニアマネージャー)が必要との認識で一致。

また、日中韓がいずれも原油の中東依存度が高いことも、アジアプレミアムが生じ る原因であり、安定供給を継続するために供給源の多様化が必要との考えでも一致した。 新日本石油の河野廉・国際部長は「日中韓の企業間で西アフリカやロシア、カスピ海など の原油の油性などで情報交換することを提案する」と語り、新たな原油供給源確保を容易 にするための地域間協力を訴えた。

日韓では石油精製能力が過剰であるのに対して、モータリゼーションの進展などで 中国の石油需要の急拡大が見込まれるため「韓国、日本の余剰能力を活用し、中国に供給 する」(韓国石油最大手SKのビジネスマーケティング経営企画部長のユアン・ジョン 氏)といった従来の消費地精製主義から域内の相互協力を推進すべきとの指摘も出た。

中国の石油最大手、中国石油の陳方紅・計画部処長は、中国の世界貿易機関(WT O)加盟によって「自由化はますます高まっていく」として、東アジア地域内での石油製 品の輸出入が拡大するとの見通しを示し、関税の調整など域内の条件整備も課題に挙が った。次回は2005年に韓国で開催する予定。

--*東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki (813)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Abe

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