訂正:NTTコム:破綻したCWCへの出資・支援検討-技術力評価

国内通信最大手のNTTの全額出資子会社、 NTTコミュニケーションズは、破綻した法人向けデータ通信会社クロスウェ イブ・コミュニケーションズ(CWC)に出資して傘下に収めることを検討し ている。CWCの持つ技術力を評価しており、資本参加してCWCの経営資源 を取り込むことが適当かどうかを今後見極める。

NTTコムの玉地明広報室報道担当課長は6日、CWCについて「資金的 に救済して再建のスポンサー企業になることを検討している」と述べた。CW Cの技術力や広域LAN(構内情報通信網)といったネットワークの強みを本 体の事業に生かせるかどうかを精査する。

今後はCWCへの出資自体やその際の金額、方法といった内容を詰める。 CWCの保全管理人の岡正晶弁護士は当初、10月中にスポンサーを決める意向 を示しており、NTTコムも内部の意思決定を急ぐ。CWC支援については、 CWC側から要請がきていたという。

NTTやNTTコムは11日に中間決算を発表する予定。6日付の日経新聞 朝刊は、NTTコムがCWCを支援する方針を固めたと先に報じている。

スポンサー企業には当初、米投資会社のリップルウッド・ホールディング スやKDDIも名乗りを上げたもようだが、リップルやKDDIは交渉から降 りた公算が大きい。KDDIの小野寺正社長は10月30日の決算発表の席上、 CWCについて「現時点では何の動きもしていない。デューデリジェンス(資 産査定)もしなかった」と述べた。

CWCは8月20日、会社更生手続きを申請、破綻した。競争激化からデ ータ通信事業の赤字が続いて資金繰りが悪化、負債総額は子会社2社を含めて 684億円だった。この段階でCWCはインターネットイニシアティブ(IIJ) が38%、ソニーとトヨタが各24%を出資していた。

IIJはCWC破たんで資本が損なわれるため、NTTグループに第三者 割当増資引き受けの支援を求めた。NTTは9月16日、NTTコムとともにI IJの増資103億5000万円を引き受けたと発表しており、グループとしての出 資比率を31.6%にして筆頭株主になっていた。

今回のNTTコムのCWCへの資本参加、支援が実現すれば、NTTグル ープはIIJに加えてCWCも傘下に取り込むことになる。

NTTの株価は、前日比5000円(1.1%)安の46万5000円(午前9時15 分現在)。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

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