スイスのクラリアント:添加剤事業を約307億円で信越化に売却

スイスの特殊化学品メーカー大手、クラリ アントは3日(現地時間)、同社のホームページを通じて、セルロース事業を2 億4100万ユーロ(約307億円)で信越化学工業に売却すると発表した。事業売 却により経営効率を高めたいクラリアント側と、添加剤事業の拡充を図る信越化 側の思惑が一致した。

セルロースは、建材や塗料などに使用される主要添加剤で、パルプを原料と している。

同リリースにコメントを寄せた信越化の金川千尋社長は「(クラリアントか ら買収した)新しい事業と設備によって、信越化はセルロース事業における世界 的なリーダーになる」と指摘している。

信越化広報部の小石川哲也担当課長によると、信越化側からも4日に正式発 表する予定だ。

一方、4日付の日本経済新聞朝刊によると、クラリアントから同事業を買収 した後の信越化の同事業売上高は450億円に拡大、米ダウケミカルを抜いて世界 最大規模になるという。世界のセルロース市場は信越化とダウケミカルの2社で 7割近いシェアを占めることになり、価格や収益を安定させやすいと判断したと いう。

また同紙は、今後のスケジュールについて、信越化は欧州で買収の認可を受 けたうえで、年内にもオランダにある子会社の全額出資会社を設立、買収した事 業を移管すると報道している。

信越化学の10月31日株価終値は前日比110円(2.6%)安の4090円。

--* 鷺池秀樹 Hideki Sagiike (813)3201-7298

山口義正 Yoshimasa Yamaguchi y.yamaguchi@bloomberg.net Editor:Okimoto

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