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KVHテレコム:光ファイバー接続、2年内にビル1000棟-バシン社長

米投信会社フィデリティ・グループが全額出 資して設立した通信事業のアジア拠点、KVHテレコムは、光ファイバー設置 によるネットワーク事業を強化する。光ファイバーで接続しているビルを2年 以内に1000棟に増加させる計画だ。営業エリアを東京と大阪以外にその近郊に も拡大して日本での事業基盤を固める。

KVHテレコムのラケッシュ・バシン社長はこのほどブルームバーグ・ニ ュースとのインタビューで、KVHの光ファイバー接続のビルが今年末で700 棟に達するとの見通しを示した。六本木ヒルズ(港区六本木)、泉ガーデンタワ ー(同)や丸ビル(千代田区丸の内)といった、最近建てられた大型ビルや商 業施設には基本的にすべてKVHの光ファイバーネットワークが敷設されてい る。

光ファイバー設置ビルは2001年末に200棟あまりだったが、2002年末には 470棟と2倍以上に拡大、2003年末にも5割近く増加する。さらに大台の1000 棟設置が視野に入ってきている。

光ファイバー設置距離は現在2500キロメートルに達した。主力顧客は金融 機関や情報会社を中心とする法人で、東京証券取引所、大阪証券取引所やジャ スダック、東京三菱銀行、新生銀行やブルームバーグも顧客になっている。

事業地域も東京の多摩のほか、横浜、川崎(ともに神奈川県)、幕張、印西 (同千葉県)といった首都圏の周辺に広げている。バシン社長は「顧客の要望 があれば、事業エリアを広げていく」と述べ、一段と営業エリアを拡大するこ とに意欲を示した。

さらに金融機関から人材をスカウトして、顧客ソリューション(問題解決) 事業にも力を入れ始めている。この一環で日本ヒューレット・パッカード(H P)と災害復旧サービスで提携すると10月15日に発表している。

必要資金はフィデリティ・グループが供給

KVHは売上高や損益といった期間収益や設備投資の実績や計画などは明 らかにしていないが、KVHの資金調達は基本的に全てフィデリティ・グルー プが担っているという。

フィデリティ・グループは、欧州の通信事業の拠点として92年に英国にコ ルトを設立した。コルトは96年にロンドン証券取引所とナスダックに上場した。 99年設立のKVHの株式公開について、バシン社長は、フィデリティ・グルー プからの供給で資金は十分にあるとして、「ここ2年くらいは株式公開をする 考えは無い」と述べた。

当面は現在のビジネスモデルを引き続き展開していくことで、日本での事 業基盤を固める意向だ。その後にアジア各国についても、その地域の通信業界 での規制緩和の状況を見守りながら、どのようなかかわり方ができるかどうか を検討していく。

バシン社長は、88年AT&T入社、日本AT&T社長を経て、フィデリテ ィ・グループに誘われて2001年2月にKVHの社長兼最高経営責任者(CEO) に就いた。

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno(81)(3)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

企業ニュース:JBN18

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