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ドコモ、KDDI:あす中間決算、純利益拡大-ドコモは営業減益報道

通信国内最大手のNTTドコモと2位のK DDIは30日、9月中間決算を発表する。携帯電話の加入者数はともに順調に 伸びており、海外投資損失がなくなったドコモは相当な連結純利益を確保した 見込みだ。KDDIはすでに純利益が前年同期の4倍に増えたと発表している。

4-9月期の携帯電話の加入純増数はドコモが118万1000件、KDDIは 112万9300件。市場全体の増加に占める純増比率はそれぞれ40%と38%。ボー ダフォンは62万7800件、純増比率は21%だった。「上期の携帯電話の市場は予 想よりも上振れした」(森行眞司・大和総研アナリスト)ことが、ドコモとKD DIの純利益を後押しした公算が大きい。

前年上期との比較では、ドコモの純増数が14%減少した一方、KDDIは 純増数で39%増加、シェアも増やした。

9月中間期の収益予想を公表しているアナリストは少ない。通信会社は期 末の3月での投資やコスト算出のやり繰りが複雑で企業側に裁量の余地が大き く、中間期段階での収益予想は重視されないとの見方が背景にある。

中間純利益、ドコモは最低3000億円、KDDIは830億円

このなかドコモは4-6月期に1968億円の純利益を稼いだ。「中間期で純 利益を大きく左右する特別損失は予想されない」(早川仁・アイエヌジー証券ア ナリスト)ため、中間純利益は通期予想の半分の3000億円は最低限確保した公 算が大きい。前年同期の純利益は海外投資損で41億7000万円に急減した。

ドコモについては、29日付の日経新聞が取材源を明らかにしない形で、中 間営業利益が6300億円前後と前年同期(6399億円)を下回り、東証上場後で初 の営業減益になったと報道した。競争が激しくなるなかで、携帯電話の端末販 売に伴う費用、販売奨励金がかさんで利益を圧迫したと報じている。ドコモは この報道について、決算発表を控えていることから「ノーコメント」(仲平宣 司・広報部報道担当)としている。

KDDIは7日、中間期の純利益が830億円と前年同期の4倍強に増加し たもようだと発表した。動画も送受信可能な第3世代携帯電話(3G)auの 「CDMA2000 1x」が好調で、利益が急拡大する。経常利益は同3.4倍の 1440億円に増加したとしている。

決算発表時間は、ドコモが午後3時、KDDIは午後4時半を予定してお り、両社長がそれぞれ記者会見する。

通期は会社予想上回る利益予想、アナリスト

2004年3月期通期については、ブルームバーグ・ニュースが調査したアナ リスト3人とも、ドコモ、KDDIの会社見通しを上回る利益を予想した。佐 分博信・UFJつばさ証券アナリストは、ドコモの連結純利益を前期比2.9倍 の6252億円(会社予想は6180億円)、KDDIは同88%増の1080億円(同950 億円)とみている。

アナリストはドコモ、KDDIとも、加入者が伸びているうえ、1契約当 たり平均月間収入(ARPU)も増加していると評価している。ドコモは通期 の収益予想について、中間期が終わった段階で見直すとしており、決算発表の 場で収益予想を修正する可能性がある。

KDDIについてアナリストは、7日に上方修正した数値も依然控えめと みている。森行アナリストは自身の予想が上振れする可能性が高いとしており、 通期純利益は1000億円に乗せる勢いだ。

ドコモ、KDDIの来期2005年3月期についても増益予想のアナリストが 多い。KDDIについては今期に獲得した顧客が来期に収益に貢献し始める一 方で、獲得費用が無くなることで利益の急拡大が期待できるとみている。

株式レーティングについては今期と来期の収益の伸びを背景に、アナリス ト3人とも相対的にドコモよりもKDDIを高く評価している。

ボーダフォン(旧Jフォン)を傘下に持つ日本テレコムホールディングス は11月18日に中間決算を発表する。NTTの決算発表日は決まっていない。

29日株価終値は、NTTドコモが前日比9000円(3.6%)安の24万1000 円、KDDIは同5000円(0.8%)高の62万2000円。

【NTTドコモの連結通期業績予想】(単位:億円、上段が今期、下段が来期)
        売上高        営業利益      税引前利益      純利益
◎早川仁・アイエヌジー証券調査部アナリスト
     49260(+2.4)  11050(+4.6)  10930(+4.8)  6340(+198)
     50010(+1.5)  11860(+7.3)  11770(+7.7)  6830(+7.7)
◎佐分博信・UFJつばさ証券エクイティ調査部シニアアナリスト
     49040(+2.0)  11021(+4.3)  10921(+4.7)  6252(+194)
     49549(+1.0)  10465(-5.0)  10385(-4.9)  6123(-2.1)
◎森行眞司・大和総研企業調査第三部シニアアナリスト
     49680(+3.3)  11360(+7.5)  11210(+7.5)  6330(+198)
     50900(+2.5)  11920(+4.9)  11830(+5.5)  6820(+7.7)
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会社予想(今期)
通期 48990(+1.9)  -----          10730(+2.9)  6180(+191)

【KDDIの連結通期業績予想】(単位:億円、上段が今期、下段が来期)
        売上高        営業利益      税引前利益      純利益
◎早川仁・アイエヌジー証券調査部アナリスト
     27300(-2.0)   2836(+101)   2595(+129)  1030(+79.6)
     28340(+3.8)   3570(+25.9)  3370(+29.9) 1940(+88.3)
◎佐分博信・UFJつばさ証券エクイティ調査部シニアアナリスト
     28473(+2.2)   2919(+107)   2669(+136)  1080(+88.3)
     28777(+1.1)   3543(+21.4)  3323(+24.5) 1729(+60.1)
◎森行眞司・大和総研企業調査第三部シニアアナリスト
     28080(+0.8)   2690(+91.3)  2480(+119)   985(+71.7)
     28600(+1.9)   2980(+10.8)  2820(+13.7) 1608(+63.2)
----------------------------------------------------------------------
会社予想(今期)
通期 28200(+1.2)   ----           2400(+112)   950(+65.6)
中間 13880(-0.4)   ----           1440(+239)   830(+306)

--*東京 上野 英治郎 Eijiro Ueno (813)3201-8841 e.ueno@bloomberg.net Editor : Okubo

企業ニュース:JBN18

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