出光興副社長:安全への取り組みにぬかりや甘さあった-製油所火災

出光興産の遠山壽一副社長は29日午後、都 内で記者会見し、26日の北海道・十勝沖地震の影響で起きた同社北海道製油所 (苫小牧市)の原油タンク火災に引き続き、28日にはナフサタンクで火災が発生 したことを受けて、「安全への取り組みにぬかりや甘さがあったと反省しなければ ならない」と語り、鎮火に全力で取り組むとともに早期の原因究明を行い、安全体 制の見直しを行う方針を示した。

同製油所では、日量2万キロリットルの石油製品を生産している。月間での 生産規模は60万キロリットルで、内訳はガソリンが18万キロリットル、灯油・ 軽油・A重油で40万キロリットル、ナフサが1万キロリットルなど。

火災による製油所の稼働停止を受けて、既に新日本石油やジャパンエナジー、 昭和シェル石油、コスモ石油、東燃ゼネラル石油に対して石油製品供給面での協力 を要請した。各社とも前向きに検討しているとして、出光興産の北海道製油所以外 の製油所からの供給や海外からの輸入、国内での市中購入などによって、「10月 いっぱいの供給については、めどが立っている」(比留間孝寿・執行役員需給部 長)という。

製油所側では、29日午後にも鎮火の見通しとしていたが、炎上は続いており 鎮火時期は遅れる可能性があるとしている。同製油所は地震直後の火災のあった 26日に関係当局から製油所の稼働停止命令を受けた。今後、火災の原因究明、安 全対策を確認のうえ、稼働停止命令が解除されるため、稼働停止期間については長 期間に及ぶとみている。

一方、経済産業省の村田成二・事務次官は29日午後の定例記者会見で、出 光興産の北海道製油所に対して消防活動が終了後に「出光の防災体制、製油所自体 が問題なかったのか、独自に調べてみたい」と語り、政府として独自調査に乗り出 す考えを示した。

東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki

伊藤 辰雄 Tatsuo Ito --*(81)(3)3201-8594 isuzuki@bloomberg.net Editor:Okimoto

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE